PwC、ICOに関する調査書を公表「ICO市場は成長している」
4大会計事務所の一社PwCは、ICOに関する調査報告書を公表した。PwCの戦略部門でトップを務めるDaniel Diemers氏を中心としたリサーチ・チームは、ブロックチェーン技術を促進するための活動を行っているCrypto Valleyと協力し調査を行った。
調査報告書によれば、今年の5月までの間にICOが行われた数は536にのぼり、1.5兆円もの資金が集められている。この金額はすでに2017年までに行われたICOの金額を上回る。
Daniel Diemers氏らは、ICOは新たな資金調達の選択肢であるとみている。ICOはアメリカ、スイス、シンガポールで盛んに行われていたが、最近ではイギリスや香港でのICOも増加傾向にある。またICOに比較的緩い規制方針をとっている国として、リヒテンシュタイン、マルタ、ジブラルタルなどを挙げている。
資金調達額上位20のICOプロジェクトの65%は、開発が順調に進んでいると報告されている。その中の20%のプロジェクトは開発が滞っており、5%は失敗に終わっている。
現在までの資金調達額上位のICOプロジェクトは以下の通りだ。
フォーチュン誌は今年2月、コミュニティからのサポートが得られなかったことや、規制との衝突などが原因となり、ICOプロジェクトの約半数が失敗に終わっていると報じた。しかし、Daniel Diemers氏は、現在ICOに対する規制などが各国で整いつつあり、市場は成長に向かっていると結論づけている。
引用元: ビットコインニュース
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