500人にひとりしか理解してくれない革命的なビジネスモデル「デポジット課金」の話。
先日オープンしたコワーキングスペースは、基金を作る予定。
利用者からのデポジット、細かな利用料を定期的にイーサリアムウォレットに移し、DAIに変えてCompoundで運用。
100万の基金を作って、年利10%で運用したら年間10万円の運営費になる。
わかりにくいけど革命的ビジネスモデル!— イケハヤ教授@仮想通貨/DeFi (@IHayato) August 11, 2019
「デポジットによる課金」というモデルはこれから流行ると思うんだよな。デポジット金はいつでも返還請求可能。
運営企業はデポジットそのものには手を付けず、預かったお金を運用することで資金を捻出する。
Amazon銀行に100万デポジットすると、Amazonサービス使い放題……みたいなイメージ。— イケハヤ教授@仮想通貨/DeFi (@IHayato) August 11, 2019
デポジットモデルが優れているのは、ユーザーの金銭的負担がないこと。
デポジット金はそのままいつでも引き出せる。
お金が代わりに働いて、サービス利用料を支払ってくれるわけですね。
デポジット金を捻出できない場合は、通常通りサービス利用料を払えばOK。— イケハヤ教授@仮想通貨/DeFi (@IHayato) August 11, 2019
デポジットモデルは革命的で、周りの人たちから1億円を集めて、そこから得られる利息を活動費に充てていくことが可能になります。
もちろん、出資者はいつでも資金は引き出し可能。活動家が基金の元本を流用できないようにもできる(トラストレス)。早くこれがやりたいけど、時代が追いつかないw— イケハヤ教授@仮想通貨/DeFi (@IHayato) August 11, 2019
「イケハヤ基金に100万円置いてください。
そのお金はいつでも引き出せます。
絶対に、イケハヤは勝手にあなたのお金を引き出せません。
100万円から得られる利息を活動費にします。
出資リターンはサロン参加権です。資金を引き出したら自動退会です」みたいなことがやりたいわけです。
— イケハヤ教授@仮想通貨/DeFi (@IHayato) August 11, 2019
これは夢物語ではなく、実は技術的にはもう実現可能。Compoundを利用して、イーサリアムのスマコン書けたらできるはず。イケハヤが分散型金融(DeFi)にお熱なのは、こういう革命が手に届くところに来たからなのです。理解者を増やしたい……。https://t.co/txFpKAvSI9
— イケハヤ教授@仮想通貨/DeFi (@IHayato) August 11, 2019
これはかなり先進的なので、ほとんどの人は理解できないでしょうね……。
こうした課金方法をアナログにやる方法(集金して銀行口座に集めて基金化して運用)もありますが、どうしてもトラスト(信頼)が必要になってしまいます。
「基金のお金を運営者が勝手に引き出すリスク」が拭えないわけですね。引き出しも面倒ですし。
ブロックチェーンを使えば、ここをトラストレス(信頼不要)にすることができます。
基金運営者は、仕組み上、絶対に出資者の資金を引き出すことができません。
ついでに、リアルタイムに出資金を引き出すこともできます。
引き出しにあたっては、誰の許可もいりません。
ブロックチェーンすげぇ!というわけですね〜。。
とはいえ、こうした課金モデルの前提には、
- 安定したDeFiスマートコントラクト(Compound, DAI, Dharma, NUO……)
- 安定的かつそれなりに高い利回り(少なくとも3〜5%?)
- DeFiエコシステムの十分な規模(現在は担保価値で500億円程度、対応トークンも少ない)
- ブロックチェーンの知識がなくても利用できるオンボーディング環境
などなどが求められます。
現実的には「基金への出資金をDAI or USDCで拠出する(&自分で引き出す)」という行為のハードルが高すぎるんで、どうしても時間が掛かりますね。
2019年時点でやるには、さすがにボトルネックありすぎです。Metamaskのインストールでみんな挫折しそう……w
というわけで、この「デポジット課金モデル」が成立するためには、あと5年ほど掛かるでしょう。
法制度が整うのはもう少し先かも。
10年後には「1億の基金をSNSで集めました。その運用益で活動してます。ぜひ出資してくれませんか?出資してくれたらサロンに入れます!お金はいつでも引き出せるんで!」というインフルエンサーも多数出てくるでしょうね!
ちなみにイーサリアムの改善提案でも「ERC-2212: Interest Earning Stakes」が出ています。
We propose a new way to monetise decentralised apps that involves users staking tokens in exchange for a product or a service and creators earning interest on the pooled stakes through a continuous lending protocol such as Compound.
プロダクトやサービス運営者、クリエイターが「プール基金」を運用し、Compoundなどで利息を得て活動費に充てるという提案ですね。
イケハヤの話と似ていますが、こちらは技術レベルでの提案が入ってます。
ここらへんの技術が導入されてくると、イーサリアムはますます面白くなりますね!
引用元: まだ仮想通貨持ってないの?
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