週間ビットコイン相場 2018/6/12 ビットコインの価格が反発、69万円が底値か
ビットコインの価格は、先週の1BTC=76.2万円から2.9%%下落し1BTC=74.0万円となっています。ビットコインは一時69.0万円を記録したもの、底値とみたトレーダーの買いが入り、価格は反転しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
下落は一時ストップ、下ヒゲが買いのポイントを示唆
ビットコインは今週の最高値1BTC=76.7万円から一時69万円を記録しました。69万円まで下落した時の一時間足を見てみると、実体と比べて長い下ヒゲが付いているのがわかります。これは大きな買い戻しがあったことを示唆しています。
その3日前にも大きな下落があり、一時間に6万円も下落する場面がありました。しかしこの時は大きな買い戻しはなく、実体に比べて非常に短い下ヒゲを記録しました。これは反発圧力が弱いことを示唆しており、その後価格はさらに下落する結果となりました。
69万円で底を打った後、価格は74万円代までラリーしています。そこから下落したものの、71.2万円から70.7万円の価格帯に強いサポートラインが形成されています。
価格は反発しているものの、上昇圧力には力強さが欠けているためトレンドが完全に転換したとは言い難い相場観となっています。
ビットメインがIPO、最大で4兆円規模の企業価値
仮想通貨のマイニング用ASICを開発する中国のビットメインは、今年中にIPOを行う予定です。中国メディアのChina money networkによると、ベンチャーキャピタルのSequoia Capital Chinaがビットメインへ約442億円出資したことで、ビットメインの企業価値は1.3兆円にのぼると報告されています。
ビットメインはIPOに関する詳細な情報を明かしていませんが、香港でIPOを行い3〜4兆円規模の企業となることを目指しているようです。IPOが成功した場合、仮想通貨業界内で最も価値の高い企業となります。さらに米半導体メーカーAMDの2倍以上の企業価値となります。
2013年に創業したビットメインは、ビットコインのASICをはじめとし異なる仮想通貨のASICも大量に製造しています。現在ASICの世界シェアは80%あるといわれ、IPOを通じた資金調達によりさらなるシェアの拡大を狙います。
また、ASIC製造の他にもマイニング用AIの開発であったり、アメリカで仮想通貨の取引所や店頭取引(OTC)などを提供するCircleへの出資を通じて、米ドルにペッグしたステーブル・コインの開発なども行っています。
コインベースにイーサリアム・クラシックが上場
米大手取引所のコインベースにイーサリアム・クラシック(ETC)が上場することが決まりました。上場が発表された12日ETCの価格は、1ETC=12.7ドルから16.6ドルまで伸び最大で23.5%上昇しました。
コインベースはETCの取引所への上場を発表しましたが、実際に上場する日取りは決まっておらず、トレード環境が整い次第上場日時が発表されるようです。これは昨年ビットコインキャッシュ(BCH)を上場させた際、上場直後にシステムがダウンしたことを受けての措置だと思われます。
また、コインベースはBCHの上場の発表と同時に取引を開始したため、価格操作に関する疑惑が浮上しました。内部事情を知る一部の関係者が上場に先駆けてBCHを買っていたなどの情報もありました。ETCの上場発表と取引の開始日が異なる背景には、昨年のBCHの件が関係していると推測されます。
ETCは時価総額ランキングで18位ですが、規制リスクの軽減が上場を後押したようです。先週、米証券取引委員会(SEC)のWilliam Hinman氏は「イーサリアム(ETH)は証券に該当しない」と発言しています。ETCはETHからハードフォークした仮想通貨であるため、ETHが証券に該当しないのであれば、ETCも該当しないというのがコインベースのロジックでしょう。
引用元: ビットコインニュース
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