BTCはRSI90%超えで調整による反落に注意
主要暗号資産銘柄は続伸:BCHは週次上昇率80%超え
先週2日にビットコイン(BTC)の対ドル相場が急騰したことで、主要暗号資産の対ドル相場は軒並み連れ高となり、時価総額TOP10銘柄(ステーブルコインを除く)の週次騰落率は、バイナンスコイン(BNB)を除き軒並み2桁台の上昇率を記録した(第1図)。中でも、BTCと比較してボラティリティの高いビットコインキャッシュ(BCH)は、89%の上昇率を記録し他銘柄を圧倒している。9.76%の上昇率にとどまったBNBは、年初から上昇相場が続いていたこともあり、相場に過熱感があったことが指摘される。
2日のBTC相場の急騰要因は、アルゴリズム取引、エイプリルフール報道、巨額BTCの取引所への送金等、様々なものが挙げられるが明確なカタリストは依然判明していない。しかし、中期的にレジスタンスとなっていた4200ドルの上抜けに成功したアク抜け感からか、BTCの対ドル相場は流れに乗り先週は概ね続伸となった(第2図)。
【第1図:主要暗号資産銘柄週次騰落率(4月1日〜4月7日)】
出所:coinmarketcapより作成
【第2図:BTC対ドルチャート】
出所:coinmarketcapより作成
BTC:今週は急上昇の反動に注意
しかし、ここまで短期間で相場が大幅に上昇したため、今週は調整売りによる相場の反落には十分注意したい。事実、BTCの対ドル相場のRSIは90%を超えており、調整による押しが入りやすい状況と言えよう(coinmarketcap調べ)。加えて、相場は足元3日高値(5307ドル)周辺で上値を重くしており、本日の終値が同水準の上抜けに成功するか否かが失速感の有無を判断する基準となりそうだ。
また、蘭Deribitのオプション市場では、12日行使分のBTCコールオプション建玉の増加が確認される一方、行使価格4625〜4875ドルのプットオプション建玉も先週比で顕著な増加が確認される。特に、行使価格4625ドルのプットオプション建玉は先週比でおよそ80倍となっており、長期線として意識される200日線(4630.55)付近まで相場が押す公算もあるようだ(第3図)。
しかし、相場のムードは4200ドル上抜け前に比べ相応に改善されていると指摘されるため、相場が調整に入ったとしても短期的な押しにとどまると予想される。
【第3図:4月12日行使分オプション建玉】
出所:Deribitより作成
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引用元: ビットコインニュース
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