3月以降に10倍まで高騰した「仮想通貨CRO」とは、相次ぐ上場で時価総額20位まで急上昇
- 仮想通貨CRO、上場相次ぎ価格上昇
- 仮想通貨Crypto.com-chainは3月に入ってから一時10倍の高騰を記録している。仮想通貨取引所への相次ぐ上場発表が刺激材料となり、時価総額20位にランクインする要因となった。
仮想通貨CRO、相次ぐ上場発表で価格上昇
先週仮想通貨Crypto.com Chain(CRO)が、驚異的な上昇率を記録し、一気に時価総額20位代まで浮上している。
ビットコインなど仮想通貨市場全体が伸び悩む中、仮想通貨CROの上昇率は群を抜く勢いを見せている。
CROのチャートを振り返ると、同通貨の上昇要因は様々な仮想通貨取引所での上場と重なっていることがわかる。
今月、CROが最初に上昇を見せたのは、海外の大手仮想通貨取引所Bittrexへの上場が8日に決定したことが大きく後押しした。
New Listing Update: The Chain market is open, and trading will begin shortly on For more information about Chain (CRO) visit: @cryptocom #Bittrex $CRO pic.twitter.com/lITfKa1hTv
— Bittrex International (@BittrexIntl) 2019年3月7日
その後、インドネシアの取引所Indodaxでの上場が発表された直後から、CRO価格は大きく跳ね上がった。
そして、15日には韓国の大手仮想通貨取引所UpBitも上場を発表し、価格は3月初旬時と比較して最大1000%まで上昇している。
本稿執筆時点で、仮想通貨CROは時価総額22位にランクインしており、過去24時間では大きな値動きを見せていない。
Crypto.comとは
仮想通貨Crypto.com-Chainという名前からも予想できる通り、仮想通貨CROはスイスの仮想通貨企業、Crypto.comが発行している通貨だ。
Crypto.comは、2016年から仮想通貨の実際的な利用を増やすため、仮想通貨での決済を可能にする独自のデビットカード「MONACOカード」を発行している。
またCrypto.com-Chainの以前には、独自の通貨「MONACO(MNC)」も発行していたが、2018年7月にリブランディングを行い、企業名を「MONACO」から「Crypto.com」(MNC)に変更していたため、通貨名も変更されていた。
そのため、別通貨であるCrypto.com-Chain(CRO)は、ICOなどを経ずに発行された。
Crypto.comには仮想通貨CROが「プレセール、パブリックセール、ICO」などを行わないで第二次分売を通して配布されると明記されている。
また配布の戦略にはエアドロップも含まれていることが同通貨のホワイトペーパーやCrypto.com社のCEOであるKris Marszalek氏の話で明らかとなっていた。
Marszalek氏は11月、海外仮想通貨メディアcoinbureauとのインタビューで新通貨CROのエアドロップについて以下のように言及していた。
Crypto.com Chainトークン(CRO)を毎月エアドロップしていくことを最近発表した。
CROトークンはCrypto.comのアプリ利用するMCOトークン保有者を対象に、毎月1日にスナップショットが撮られる。
第1回のエアドロップでは3百万MCOが配布される予定だ。
また、CROのホワイトペーパーには総流通量の10%に相当する100億CROが、仮想通貨MCOを保有するユーザーなどにエアドロップするために割り当てられている。
これを受け、時価総額100位以内の仮想通貨Crypto.com coin(MCO)も先週一週間で+26%の上昇を記録していた。
なおCrypto.com社のCEOであるMarszalek氏は今週開催される大型カンファレンス「Money 20/20 Asia」でQUOINE社の栢森CEOとの登壇が予定されている。
Our CEO @Kris_HK is a speaker at the upcoming @money2020 in Singapore. He will be speaking with @MikeKayamori CEO of Liquid Global on Crypto Compliance, 19 March from 3:35PM – 3:55PM – pic.twitter.com/hkjrJxdzp7
— Crypto.com (@cryptocom) 2019年3月15日
引用元: CoinPost
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