ビットコイン超大口クジラの最新動向で「売り圧力」低減か、明日のバイナンス長期メンテに要警戒|仮想通貨市況
- 仮想通貨市場
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●最大11.3万BTC保有、超大型クジラの動きを探る
●ビットコイン半減期に向けて2倍に高騰、海外アナリストが分析
●最大手取引所の長期メンテで警戒感高まる
金融市場と仮想通貨
2019年3月8日(金)の国際金融市場の値動きは、以下の通り。
日付 | NYダウ | 日経平均 | BTC価格 |
---|---|---|---|
3/5(火) | 25,891ドル(-206) | 21,726円(-95) | 41.6万円 | 3/6(水) | 25806ドル(-13) | 21,596円(-129) | 42.8万円 |
3/7(木) | 25,673ドル(-133) | 21,456円(-140) | 43.0万円 |
3/8(金) | 25,473ドル(-200) | 21,025円(-430) | 43.0万円 |
3/9(月) | 25,450ドル(-22) | 21,125円(+99) | 43.1万円 |
本日の東京株式市場は、上海指数の上昇を好感する形で、前営業日比+99.53円の反騰。
先週末の大引け後に発表された、米国の景況感を示す「米雇用統計」の非農業部門雇用者数では、市場コンセンサス(予想)+17.5万人に対し、+2万人に留まるなど多くの投資家が目を疑う数字だったことで世界的な景気減速懸念が一段と高まったものの、失業率低下が評価されたほか、政府機関閉鎖や天候不順と見る向きもあり、週明けは買い戻しで反発を見せている。
ただし、今週の国際金融市場は不確定要素の強いイベントが続く。
英下院は明日12日、欧州連合(EU)から抜けるための条件を定めた、EU離脱協定案について採決を行うことになるが、否決した場合は「合意なき離脱」へ突き進むリスクもあり、欧州政情不安から、市場には先行き不透明感を警戒する声が強い。
否決の場合は、13日に「合意なき離脱」の是非を問う二度目の採決。なおも否決された場合、翌14日に離脱日延期の是非を問う3段構えで、英国民による最終審判が下されることになる。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、様子見基調で弱含みのまま推移した。
ビットコインテクニカル分析
ビットコインはたまに乱高下するものの、下値を切り上げじわじわと上昇。
過去に遡ってラインを引くと、1月中旬を起点とした「平行チャネル」が効いているように見受けられる。
拡大図は以下のようになり、チャネル上限とセンターライン(紫の点線)のレンジは特に意識されているような値動きだ。ファンダ期待もあり、現物の買い意欲も旺盛となりつつあるが、このサポートを下回った後にレジスタンス化した場合、一気に目線が変わる可能性もあるので要注意と言えるだろう。
直近2週間のテクニカル分析と、今後の展望については、CoinPost専属ライタークリプトキツネ執筆の記事で、詳しく解説している。
レンジ継続のビットコイン、2週間の値動きと今後の展望を考察|仮想通貨市況(クリプトキツネ)
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最大11.3万BTC保有、超大型クジラの動きを探る
2014年から最大で11.3万BTCを保有していたビットコイン大口投資家のクジラが、先月末に行われた6万BTCの移動を機に残高が0になったことがわかった。海外仮想通貨メディアTrustNodesが報じた。
同アドレスは、2014年から2017年末のビットコイン高騰時期に向けてBTCの買い増しを行い、最大で11万3千BTCを保有、2018年以降の下落相場の中で、ウォレットから出金を行い、先月末に6万BTCの最終出金で全額の売却が終わったと見られている。
この6万BTC出金の動きとしては、1,000BTCの出金が複数回に渡って行われていたが、入金制限などの上限がある点など、OTCプラットフォームでの売却などの際に見られる傾向であることを報告している。
実際に、クジラが全売却したかは定かではないが、このような大口のウォレットが空になる傾向は珍しく、その額が大きいだけに、市場への売り圧力が低減期待感も出てきている。
月次RSIやマイニング難易度調整タイミングから、半減期までに高騰予想も
また、CoinPostの記事で詳述しているが、海外のアナリストplanB氏は10日、ビットコイン価格が次回の半減期までに、およそ2倍まで高騰とする分析を発表した。
過去チャートとの再現性だけでなく、月次RSIの事例やマイニング難易度の調整タイミングを元にした、興味深い相場分析を掲載しており、現在の底値感や今後の上昇余地を算出している。
バイナンスのメンテナンスに要注意
なお、日本時間3月12日の午前11時から、世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスで、最長8時間のメンテナンスが行われる予定となっている。
メンテ時間中は、入・出金や取引についても停止するアナウンスを発表しているが、過去には大手取引所のメンテ時間が大口の仕掛けに利用されたこともあり、ポジションを閉じるなど注意が必要だ。
実際、昨年8月に行われた、ビットコインFX最大手取引所BitMEXのメンテナンス時には、事前に110億円相当のUSDTがBitfinexに送金されており、メンテ開始1分足らずで3万円幅以上急騰した過去もある。
Scheduled Performance Upgrade on Weds, August 22 at 01:00 UTC: – Please note this downtime is on Tuesday night in the Western Hemisphere and Wednesday morning in the Eastern.
— BitMEX (@BitMEXdotcom) 2018年8月20日
Just sent $100000000.0 USDT from the tether reserve to Bitfinex! #USDT #Tether #Crypto
— Not Tether Backup Printer (@eurtprinter) 2018年8月21日
その際、メンテナンスでポジションを動かせないBitMEXのショートカバー(ロスカット)を大量に巻き込み、負荷の急上昇によりメンテナンスが予定時刻よりも延長されるなどのイレギュラーが発生。乱高下を伴いつつ、さらに一段高の暴騰を見せた。
8/22はBitMEXの計画メンテ開始50秒で、Bitfinexが$300ぶち上げ
メンテ終了時は、ロスカット連鎖でBitMEXのビットコは$700幅急騰
裏でXRPも4倍くらいに上ヒゲでしたな。明日10/4はBitfinexが2時間メンテナンス。
BitMEXがやられた借りを返しに行くのかいや、確実に何か起きるでしょ、これ(笑) ハル (@kasou365) 2018年10月3日
もちろん、メンテ期間中に何も起きず杞憂に終わる可能性もあるが、仮想通貨の現物ホルダーにも少なからず影響を及ぼすリスクがある以上、警戒しておくに越したことはないだろう。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
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引用元: CoinPost
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