くら寿司、ビッグエコー、セブン……バイトテロ問題にひとこと。「バカな若者の人生の人生潰して終わり」でいいの?
「バイトテロ問題」という言葉を存知ですか?いわゆるインターネットスラングですね。
アルバイトの人が悪ふざけをして、その様子がSNSで広まって企業のイメージを損ねてしまうというような事象です。
どうやら、これが今ちょっと頻発しているようです……。
くら寿司、ビッグエコー、セブンでも。
一番大きく出ているのが、くら寿司でしょうか。
アルバイトの人がさばいた魚をごみ箱に投げ捨てて、もう一度まな板の上に戻そうとするという動画ですね。
【くら寿司 動画巡り法的措置へ】https://t.co/EhCMNOwZOt
「くら寿司」運営会社が「不適切動画」を投稿した従業員2人に対する処遇を発表。2月8日時点で退職処分にしたのと同時に、刑事、民事での法的措置の準備に入ったことを明かした。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年2月9日
実際にお店で出したかどうかはわからないですが、とりあえずそんな動画を自分たちで流してしまったんですよね。
これによってくらコーポレーションの株価が下がったので、企業にとってはダメージがあったということです。
他にも、カラオケチェーン店のビックエコーでもありました。
こちらもアルバイトの人が唐揚げを床にこすりつけたみたいな感じでしょうか。
ご飯で遊んでいたみたいな感じの動画で、これもまあ炎上していますね……。
「ビッグエコー」のユニフォームを着た人物がから揚げを床に擦り付けてから調理する動画拡散https://t.co/7kfY4Tr5Qu
この人物は、店内の調理場らしき場所でから揚げを袋から取り出し、しゃがんで床に擦り付け、そのままフライヤーに入れた。動画は拡散し、不衛生な行為に批判の声が寄せられている。 pic.twitter.com/B2bRc2ITv6
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) 2019年2月7日
あとはセブンイレブンでも同様で、アルバイトの人がおでんの白滝を口に入れたり出したりする動画をSNSに投稿して、謝罪をする羽目になったということです。
セブンイレブン横浜高島台店のアルバイト店員が、おでんの白滝を口に入れて出したりするなどの不適切な動画を撮影しSNSに投稿。同社が謝罪しました。https://t.co/Bk1T6F3Eeg
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年2月9日
まあこれね、2013年か2014年ぐらいの時期にも同じようなバイトテロが頻発した時期があったんですよね。
あれを経験して学んだのかなと思ったんですが、またこのタイミングで増えているようです。
きっと水面下では同じような問題がずっと起こっていたと思うんですが、ネットの暇人たちがたぶん漁ってるんじゃないですかね。
特にそれがくら寿司の一件で露呈したということなんだと思います。
インスタの消える投稿が誘引?
今回の一連のバイトテロを見ていて興味深いのが、舞台がインスタグラムなんですよね。
インスタには、「ストーリー」という24時間で消える投稿を使える機能があるんですが、ここを舞台にして動画がアップされているようなんですね。これは2013年ごろにはなかった機能です。
当日は確かツイッターでしたよね?ツイッターの鍵アカで投稿している人が多かったかなという印象でしたが、今はインスタが舞台になっていて、おそらく消える投稿だからいいじゃん?というノリですよね。
でもまぁ調べたらわかることですからねぇ……。
その他に細かい違いでいうと、2013年当時はまだ静止画だったんですよね。
あの頃は動画をSNSに投稿するという文化があまりなかったので静止画でしたが、今は動画で投稿されるのでより生々しく伝わるようになっています。
それもまた、炎上の火力を上げる要因になっているのかなと思ったりもしています。
馬鹿な若者の人生を潰して、はいOK?
ぼくはこの問題に関して、ずっと違和感を抱えているんですよね。
というのも、結局これって「バカな若者の人生を潰して、はいOK」みたいな結論になりがちだなと。
もちろん、くらコーポレーションの件も株価が下落して実際に損害があるわけですけど、かといって「10代後半くらいのバカな若者が、一発やらかして損害賠償で数億円」というのは、なんだかなぁという感じがするんですよね……。
なんというか、社会に余裕がなさ過ぎるというか、少し違うソリューションはないのかなとも思うんですよね。
モラトリアムの消失
ぼくらの時代にもSNSがなかっただけで、こういうことは起きていたわけですよ。やっぱりいつの時代もバカな若者っているじゃないですか。
ぼくもバカな若者でしたよ。それこそ今、SNSに上げたら大炎上するようなこともしてきましたしね。
でもそれは、大なり小なりみなさんにもありますよね?
それが今はSNSが出てきたことだったり、日本全体の経済状況が悪化していることで若者が働かなきゃいけなくなったりというところで、モラトリアムが消失していると社会学の分野でも言われていて、感覚的にも実際そうなってきてますよね。
昔だったらそういうバカな若者もある程度社会で容認されていましたし、そういうのが表に出ないような時代が続いていたわけですが、これが変化したことで今の若者にとってはすごく可愛そうというか、社会として余裕がないなというのはずっと思ってるんですよね。
かといって、じゃあどうすればいいの?というと実際に企業側にも損害が出てるので難しさはあるんですが、一つあり得るとしたら「保険」なのかなと思っています。
「バイトテロ保険」はありでは?
「バイトテロ保険」と言ったらちょっとキャッチーすぎますが、従業員が何か不適切なことをして損害が発生したときに、しっかりと保険金が払われるような仕組みにするというのはアリかなと思います。
そうすれば、経営的にも一定のリスクとして事前に織り込むことができるわけですよね。
今はそれが経営的なリスクとして織り込まれていないので、どうしても若者に責任が全部行ってしまう状況なんですよね。
でも、それって本当に若者だけの責任なの?というのは、一度考えたいところですよね。ぼくはやっぱり、この種の問題は社会全体で責任をとっていくべき問題だと思うんですよね。
ぼくらだってバカだったじゃないですか。それが何を開き直って、社会全体でバカな若者を叩いてるんだと感じてしまうんですよねぇ。
なのでこれは大人の側でしっかり制度設計をして、若者に100%責任が行かないような何らかのクッションみたいなものを作っていかないと誰も救われないんじゃないかなと思っています。
ぼくはあんまり優しくない社会が好きではないのでね、そういうことをずっと思っています。
みなさんは、この「バイトテロ問題」どう思いますか?
無料メルマガやってます。
2019年はメルマガに注力中。特典コンテンツも配布します。ぜひご登録を!
引用元: まだ仮想通貨持ってないの?
「仮想通貨全般」カテゴリーの関連記事