週間ビットコイン相場 2019/2/5 ビットコインは方向感なく推移、様子見相場が続く
ビットコインの価格は、先週の36.9万円から1.6%上昇し37.5万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
Bitbank BTC/JPY日足チャート
様子見相場が続くビットコイン
今週のビットコインの価格は36.7〜37.9万円の約3%ほどの狭いレンジでの推移となっています。スキャルピングトレードのような短期取引を得意とするトレーダー以外参加することができないボラティリティです。
ボラティリティが低下している現在の相場ですが、動き出した際はこれが反動となり大きな動きになることがビットコインではよくあります。
買いと売りどちらのポジションを取るにしても上下にレジスタンスとサポートが存在し、現在の価格はそのほぼ中間で推移しているため、どちらのポジションをとっても高いリスク・リワード比は期待できません。45万円のレジスタンスをターゲットにロング・ポジションを取る場合は高いリスク・リワード比を設定することが可能です。しかし今の下落相場ではその価格帯まで上昇する確立は低いでしょう。
Bitbank BTC/JPY日足チャート
平均週足では陰線が示されていることから今週のトレンドは下落であり、これから前回安値の35万円付近のサポートへと価格が下落する可能性が高いと考えられます。
Bitbank BTC/JPY週平均足チャート
一方、世界の取引所のビットコインの買いと売りのオーダーの比率を表すMDRはポジティブであることから、現在の価格以下で買いたいと考えているトレーダーが多く存在することを示唆しています。
Vcdepth.io MDRチャート
MDRから一定の買い需要があることが示されているため、筆者は価格が下落した際はサポートが機能すると考えています。
Krakenが先物取引所を買収、暗号通貨のデリバティブ市場へ参入
暗号通貨取引所のKrakenは先物取引を提供するCrypto Facilitiesを買収したことを発表しました。買収額は少なくとも1億ドルにのぼるとみられています。
Crypto Facilitiesでは、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、リップルなどの暗号通貨のドル建て先物取引を行うことができます。決済期日が設定されていないPerpetual(永久スワップ)や4半期毎に決済期日が設定されるQuaterなどの先物取引が用意されています。
KrakenのJesse Powell CEOは、今後新たな暗号通貨の先物取引をCrypto Facilitiesに追加上場させる計画があることを明かしています。
先物取引所ではレバレッジ取引が可能であったり、リスクヘッジを目的とした取引も行えるようになるため、長期保有を目的とした投資家より短期的な利益を目的としたトレーダーに好まれる傾向があります。
最近の暗号通貨市場のトレンドとして、取引所が先物取引サービスに注力している様子が伺えます。香港のOKExは以前からビットコインやアルトコインの先物取引を提供していますが、今年に入り新たに永久スワップをプラットフォームに追加しています。
シンガポールに拠点を構えるHuobiも昨年10月から先物取引の提供を開始しています。現在は、ビットコイン、イーサリアム、EOS、ライトコインの先物取引を扱っています。Huobiは今月、XRPの先物取引を追加する計画があることを発表しています。
取引所が先物取引を扱う理由は、トレーダーからの需要が見込まれているからでしょう。昨年の市場では一年を通して下落が続いたため、売りから市場に参加することができる先物取引を行いたいと考えるトレーダーが多くいました。
先物取引はレバレッジをかけることで資金効率を上げることができる他にも、暗号通貨トレーダーにはメリットがあります。レバレッジをかけることで取引所へ預ける原資となる暗号通貨の数を抑えることもできるようになります。
今年もすでに複数の取引所のオペレーションで問題が発生しユーザーが預けた暗号通貨が引き出せなくなるといった事件が発生しています。暗号通貨は秘密鍵によってのみ管理されており、取引所を利用するユーザーは一時的に自身の暗号通貨の所有権を第三者機関へ預けることになります。
取引所はこれまで何度も何らかの形でユーザーの暗号通貨を流出させたり、凍結させたりしています。暗号通貨はできる限り自身で管理した方が安全です。第三者機関である取引所へ預ける暗号通貨を減らすことができるレバレッジ機能は、トレーダーが自身で暗号通貨を管理ことができるといったセキュリティの面からも必要とされいます。
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引用元: ビットコインニュース
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