週間ビットコイン相場 2019/1/29 レンジ相場を抜け出し再び下落開始
ビットコインの価格は、先週の38.6万円から4.5%下落し36.9万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
Bitbank BTC/JPY 日足チャート
レンジ相場を抜け再び下落開始
ビットコインは1月11日から約2週間続いたレンジ相場を抜け出し再び下落を開始しました。レンジ相場を抜け出した後はトレンドが発生する場合が多く、今回の下落トレンドは価格を底値付近まで押し下げる可能性が高いでしょう。
Bitbank BTC/JPY 4時間足チャート
収縮していたボリンジャーバンドが膨張しており、現在の相場が下落トレンドにあることを示唆しています。
筆者はビットコインが底値の35.5万円付近まで下落したとしても、底値を大きく更新することはないと予想しています。BitfinexとBitmexのレバレッジ・ポジションを見ると、すでに多くのトレーダーがショートポジションを保持しているからです。
Bitfinex ロング&ショート ポジション数
Bitfinexではロングが減少しショートが増加傾向にあります。
Bitmex プレミアム・インデックス・チャート
Bitmexではショート・ポジションを保持するトレーダーが多いため、ショート側がロング側に対しプレミアムを支払っています。
レバレッジポジションを見ると底値を大きく割ることは予想しづらく、割ったとしても底値の下でストップロスを設定しているロング・ポジションを狩った後、ショートカバーが入り急上昇する動きになるのではないでしょうか。
Van Eck CEO 「今年は資金がビットコインから金へ流れている」
ビットコインETFの申請を行っていた投資ファンドVanEckのVan Eck CEOは、ビットコインの資金の一部が金へと流れていることを明かしました。VanEckは米政府の閉鎖を理由にビットコインETFの申請を取り下げています。
Van CEOはCNBCのインタビューへ以下のように答えています。
「今年は投資家の資金の一部がビットコインから金へ流れています。2017年まではその逆が起きていました。最近、FRBがバランスシート上の資産縮小を取りやめるとのニュースもあり、中央銀行への不信感は金への需要を増加させるでしょう」
昨年の暮れ頃からダウやS&P500などの主要株式指数が下落しているのに対し、金の価格は約10%ほど上昇しています。ビットコインは弱気相場を抜け出せず価格の下落が続いているため、今はビットコインより金への投資時期だとみている投資家が多くいるようです。
Van CEOは、ビットコインETFの申請を再度行うとしています。申請を取り下げた主な理由は、政府閉鎖の影響が大きいとしながらも、ビットコインETFが承認されるには、ビットコインの安全な保管方法の確立と市場価格操作への対策が必要であると語りました。
ビットコインETFの申請が取り下げられるというニュースは市場にとってネガティブな材料であるものの、今回の出来事から2つのポジティブな点が発見されました。1つ目は、Van CEOは少なくとも4000人の投資家がビットコインへの投資に興味を持っていることを明かしたことです。この投資家は主に機関投資家であると推測されます。
2つ目は、ビットコインETFの申請取り下げのニュースに市場がほとんど反応しなかったことです。これはビットコインへの投機熱が冷めてきている証拠で、短期目線の投機家の多くは市場からすでに退場していることを示唆しています。現状、底打ち感は見られないビットコインですが、市場のセンチメントを計る上でポジティブに捉えることができるでしょう。
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引用元: ビットコインニュース
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