CBOEがビットコインETFを取り下げ、米政府の閉鎖が影響か
アメリカのCBOE BZX Exchange(BZX)が証券取引委員会(SEC)へ申請を行っていたビットコインETFを一時的に取り下げた。関係者の話によると、アメリカ政府の閉鎖が影響しているという。
ビットコインETFはVanEckとSolidXが発行し、SECが承認した場合にBZXへ上場する予定だった。昨年5月に申請されたビットコインETFはSECによる承認回答が得られず、これまで複数回先延ばしにされてきた経緯がある。SECの最終承認回答日が来月27日に迫っていたが、その日を迎える前に申請が取り下げられた。
申請の取り下げの要因として、現在アメリカ政府の機能の一部が閉鎖している問題が挙げられる。政府機関のSECもこの影響を受けており、ビットコインETFに関するレビューを行う職員が足りていない現状があるようだ。
アメリカとメキシコの国境に壁を建設する費用を巡って議会で予算案に関する法案が成立せず、政府機能の一部が停止している。停止期間はすでに30日間を超えている。この政府機能の停止は、ビットコインETFのみならずIPOなどの申請にも影響を及ぼしているようだ。
JPモルガンのJamie Dimon CEOはCNBCのインタビューに答え、政府機能の停止によりSECが行うIPOのプロセスが遅延していることを懸念している。また、証券取引に関わる銀行、会計士、法律家などの仕事にも影響が出ていると語った。
Dimon CEOは以前「ビットコインは詐欺だ」との発言をしたことが話題になったが、現在も懐疑的な見方には変わりがない。
「ブロックチェーンはデータ処理技術としての可能性がある。しかし、何年経っても既存のシステムを効率化するようなプロダクトは出てきていない」
ビットコインETFが承認されると、ETFの発行機関がビットコインの管理を代行してくれるため、機関投資家などが市場へ参入しやすくなると考えられている。一方、BZXのビットコインETFの申請取り下げに関するニュースの市場への影響は限定的だ。
Bitbank BTC/JPY 4時間足チャート
ビットコインは21日から現在まで38〜39.5万円の価格レンジで推移しており、ビットコインETFの取り下げに関するニュースの影響はなかったようだ。市場参加者によるETF承認への期待感が薄れていることを示唆しているのかもしれない。
引用元: ビットコインニュース
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