スイス銀行、法定通貨に換金可能な独自ウォレットを発表:ビットコインやイーサリアム含む4通貨対応
- 仮想通貨の法定通貨への換金が可能に
- スイスのファルコン・プライベート・バンクが、独自ウォレットから仮想通貨を法定通貨に直接換金する機能追加を発表した。同銀行は、スイス金融当局からブロックチェーン資産を取り扱うライセンスを早期に取得している。
スイス銀行で仮想通貨を直接法定通貨に換金可能に
スイスの銀行、Falcon Private Bankが、仮想通貨から法定通貨へ出金が可能なウォレットを提供することを発表した。
ファルコン・プライベート銀行は、2017年7月にスイスの金融規制機関、FINMAから初めてブロックチェーン上の資産を取り扱うライセンスを取得しており、法定通貨への直接的な換金が可能なウォレットに対応するのは、以下の4銘柄である。
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
同行の提供するファルコンウォレットでは、一般投資家と機関投資家、双方がウォレット間の直接的な仮想通貨の送金やフィアットへの換金が可能となる。
ファルコン・プライベート銀行の公式発表によると、ファルコン・ウォレットのユーザーはオンライン銀行や専用の窓口を通じて取引注文を入れる事ができる。
さらにデジタル資産は、自動的に税金報告書やポートフォリオ書類に含まれるほか、銀行が仮想通貨の管理を徹底するカストディサービスも提供する予定だ。
なお、独自のカストディサービスについては第三者機関からの監査済みであると述べている。
そのほかにもAMLやKYC規制に基づき、規制に準じる体制も強調していた。
ファルコン・プライベート銀行のCEOであるMartin Keller氏は、今回の発表に際して、以下のようにコメントした。
ファルコンは、デジタル通貨の分野において市場のリーダーとしての立場を再度示すべく、今回の機会に乗じて伝統的なプライベート銀行の提供するサービスを新たな金融技術と融合させた。
このように、仮想通貨から法定通貨への換金手段を増やす事は仮想通貨の普及につながるとされている。
先週、大手仮想通貨取引所バイナンスは、イギリスの王室属領であるジャージー島に新たな仮想通貨取引所「バイナンス・ジャージー」を開設し、英国のポンドとユーロ建の仮想通貨取引ペア追加を発表した。
バイナンスのCEOであるCZ氏は、法定通貨から仮想通貨への「オンランプ」設立が仮想通貨の普及と拡大につながるとして、さらなる法定通貨との取引ペア追加に向けて尽力している。
今回のファルコン・プライベート銀行からの発表も、仮想通貨と法定通貨の隔たりを狭めるだけではなく、銀行と仮想通貨の溝を小さくする事も期待されており、スイスも仮想通貨関連事業全般に対して、友好的な政策および姿勢を示している。
今後も「クリプト・バレー」を有する仮想通貨重要国の一つであるスイスからの発信には、注目していく必要がありそうだ。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
引用元: CoinPost
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