英中銀総裁、2017年からリップル社と「送金決済に関する共同検証」していたことを明かす
- 英中銀の総裁が明かす、リップル社と2017年から送金決済の共同検証
- 英中銀総裁は、2017年からRipple社と連携し始め、分離した「グロス決済」と、異なる法定通貨による同時決済の概念の証明における共同検証を明かし、より低コストの送金が可能とした。
英中銀、リップル社との共同検証を明かす
先日、イギリス中央銀行BoEのオンラインフォーラムにて、1人のユーザーは仮想通貨に対する同銀行のスタンスについて、以下のように質問した。
BoEは、デジタル資産の利用増加に対して、どの様に思われていますか。
例えば、リップルネットの中で、仮想通貨XRPをクロスボーダーの決済手段や送金手段として、利用されている事例。
BoEは実際、仮想通貨による決済といった金融業務に向けて、進めていますか。
この質問に対し、BoEの総裁を務めているMark Carney氏は、以前からの仮想通貨における動きに関して、特にリップル社との関係性をこのように説明を行い、質問に答えた。
我々BoEは、フィンテックの発展にも携わっており、金融システムをより効率的かつ利用しやすいようにできる金融サービス企業の存在にも気が付いています。
2016年に我々は、サイバーセキュティや分散型台帳における新たな発想を試すため、金融技術のアクセラレータを立ち上げました。
リップル社は、我々が2017年から連携し始めた企業で、分離した「即時グロス決済(RTGS)」と異なる法定通貨による同時決済の概念の証明について検証を行なっていました。
続けて、総裁はリップル社との検証結果を以下の様に明かした。
検証結果はBoEの公式ページにも乗っているが、リップル社との共同チームはRTGSによる送金をシンクロすることができると証明しました。
この検証テストにおける最も重要な点とは、仮に一つの送金シンクロが失敗すれば、他のシンクロも止まらなくてはいけないことです。
この点が証明され、つまりシステムは正常に稼働することができるため、原則上、別通貨の変換に利用することは可能である。よって、今までの国際送金の速度や送金手数料問題(国内送金手数料の10倍以上高い)も解決できるのではないかとの結論が出されています。
Carney総裁は特に仮想通貨XRPやxRapidもしくはその他の仮想通貨について、具体的には明言していないものの、BoEが実際ブロックチェーン技術の利点を見出していること自体は伺えるだろう。
xRapidの初採用銀行
リップル社は、米時間8日には新たに13社がリップルネットへの加入を発表し、その中でもロンドンとカリブ海セントルシアに拠点を置くEuro Exim Bankは今年から国際送金にリップル社の提供するxCurrentと仮想通貨XRPを利用するxRapidを採用することが明らかになった。
特筆すべきは、Euro Exim Bankは、xRapidを利用する初の銀行機関となる点で、初の銀行採用により、今後はより多くの銀行が利用すると期待される。
各国の中央銀行のデジタル通貨の研究に関して
コインポストが報じたように、スイスのバーゼルに拠点を置く国際決済銀行(BIS)の調査では、世界の70%以上の中央銀行は中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)について研究を進めていることが判明した。
今後10年間で実際に発行する意思のある中銀はまだ少数派であるものの、CBDCは先進国および途上国双方での送金決済支払い方法のセキュリティと効率を向上させることが可能となると期待されている格好である。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
引用元: CoinPost
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