インターネットを必要としないビットコインのネットワーク、地球上すべての場所で取引が可能に
ビットコインのネットワークの研究・開発を行うBlockstreamは、衛星通信がアジア地域からでも受信可能になったことを発表した。これにより、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸、オーストラリア・南極大陸のどの場所からでもビットコインのブロックチェーン情報を受け取れるようになった。
Blockstreamはビットコインのネットワークを進化させるため2017年に初めて衛星を打ち上げている。今まで4つの衛星を打ち上げており、今回の5つ目の衛星により地球全体を網羅する通信網を築くことに成功した。
衛星通信を活用することで、ユーザーはインターネットがない場所でもビットコインを受信することができる。インターネットプロバイダを介さず取引を行うことができるため、第三者の監視や検閲を受けることがなくなりプライバシーも保たれる。
BlockstreamのAdam Back CEO は以下のように語った。
「ビットコインのネットワークはより強固になってきている。ネットワークへの参加コストも下がっており、個人や企業が参加しやすくなっている。低コストであれば新興国のような地域でもビットコインのネットワークへアクセスできるようになる」
Back CEOは、今後スマートフォンを使って衛星からブロックチェーンデータを受信したり、ライトニングネットワークを活用した取引が行えるようになることを期待している。一方、現在は衛星通信用のアンテナをスマートフォンに取り付ける必要があるようだ。
Samson Mow CSOは、今回のプロジェクトが長期的な発展の鍵になると話す。
「我々のプロジェクトはすべてビットコインをより頑丈なネットワークにするためにやっている。これが来年のビットコインの価格に影響するかはわからない。しかし十年後の価格には間違いなく影響するだろう。開発している技術やプロダクトはビットコインのセキュリティを高め、より使いやすくするだろう」
Blockstreamは、ビットコインのネットワークへのアクセスをどの場所からでも可能にすることで、グローバル経済をさらに発展させようとしている。世界には銀行口座を持たない人の数が17億人にのぼると言われ、特に発展途上国の経済開発の妨げとなっている。また、自国通貨の供給量が増えすぎたことが原因となり、ハイパーインフレーションに見舞われた人たちの資産の逃避先としてビットコインは必要とされている。
引用元: ビットコインニュース
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