週間ビットコイン相場 2018/12/11 買いが弱い状況が続く、もう一度底値を確かめに行可能性が高い
ビットコインの価格は、先週の44.6万円から13.7%下落し38.5万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
Bitbank, BTC/JPY 4時間足
今週のビットコインは年初来安値を更新し34.6万円まで下落しました。その後価格は反発し40万円台まで回復するも継続的な買いは入らず現在は38.5万円付近で推移しています。
全体的に買いが弱い印象が強く弱気相場が底打ちした様子は見られません。今後強気目線に切り替えていくためには、40万円〜42万円のレジスタンスがある価格帯を上方ブレイクする必要があります。
さらに雲を上抜けするすることができれば、強い上昇が期待できるようになります。しかし現在厚い雲が形成されていることに加え、買いも弱い状況であることから上抜けする可能性は非常に低いと考えられます。
Bitbank, BTC/JPY 週足
週足で見てもこれから上昇しようとしている様子はありません。一方、200週移動平均線(赤線)と重なる35万円〜33万円の価格帯には多くの買いが予想され、下落した際のサポートとして機能する可能性があります。
下落相場の底打ちには先行投資家の債務状況の改善が鍵
現在の市場の停滞は関連企業の収益を圧迫しておりエンジニアが解雇されたりプロジェクトが閉鎖されるなどの事態に発展しています。先行投資を行っていた投資家はコストカットや事業の縮小などの収益性の改善に動きだしています。
イーサリアムのマーケティングや開発を行うConsenSysは今月、社員の13%を解雇したことを発表しています。今後は収益性を重視しプロジェクトを進めていく計画であることをJoseph Lubin最高経営責任者(CEO)は明かしました。
ConsenSysは以前まで50以上のブロックチェーン・プロジェクトに携わっており、1200名の社員を抱えていました。今回の決定はイーサリアムの今後の開発や発展にも大きな影響を与えそうです。
マイニング・ハードウェアを製造するBitmainも事業規模の縮小を迫られています。今週、BitmainTech Israelが閉鎖されるとのニュースが入ってきました。2016年にイスラエルで立ち上げられたBitmainTech IsraelはブロックチェーンやAIに関する研究開発を行っていました。
7月時点では社員を40名までに倍増する計画があると報道されており、今回の閉鎖が緊急的に決定されたものであったと推定されます。
Asicminervalue.comによるとビットコインのマイナーの殆どは利益を上げることができていない状況にあることがわかります。
10月に発売されたEbangの最新機器Ebit E11++でも一日平均2.15ドルの利益しか上げられていない状況です。同サイトによるとマイニングの利益がプラスになるのは現在5機種だけで、その他のマイニング機器でマイニングすると現在のビットコインの価格では損失を計上することになります。
マイニングで収益を上げることができないとなると、マイニング機器の販売需要も伸びないため、マイニング企業にとっては2重の痛手となります。またこれらの企業は開発費用などに充てられた大きな債務を抱えていると予想されます。
GMOグループがマイニング市場に参入した際の投資総額は100億円に上ると発表されており、市場の下落もありこの投資額の回収には至っていないと考えられます。2018年第三四半期決済報告書では、仮想通貨交換事業で1億円の営業黒字を計上する一方、マイニング事業では6.4億円の営業赤字を計上しています。
マイニング企業が大きな債務を抱えている場合、マイニングされた仮想通貨はすぐに売却され債務の返済に充てられます。そのため強い売り圧力が継続的に存在することになります。仮想通貨市場が底打するには、関連企業、特にマイニング企業の収益性の向上と債務状況の改善が鍵となります。
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引用元: ビットコインニュース
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