【入門】FXで借金する理由と仕組み、リスク管理の方法と対策まとめ。
「FXは怖い」と思い込んでる人向けのコンテンツです。
前提:FXで借金を背負うことは、そうそうありません。
なんか誤解してる人が多いですが……
FXで借金を背負うことは、その仕組み上、そうそうありません。
ゼロとは言いませんが、借金を負うリスクまでは、基本的に考える必要はないです。
「ほんと?」と思うかもしれませんが、ほんとうにそうなんですよ。
なぜ借金にならないかというと、FX口座には「ロスカット」の仕組みが働くからです。
ロスカットは「入金した金額以上の損失が発生しそうなとき(=借金になりそうなとき)に、自動的に損失を確定する仕組み」です。
論より証拠。
イケハヤも先日トルコリラのトレードで、ロスカットを食らいました。
4.5万円ほどの原資でトレードしていたのですが、寝ている間にロスカットされ、朝起きたら口座残高が5,000円になってましたw
もしもロスカットが働かなかったら……口座残高はマイナス5万円くらいになっていたはず。
ロスカットのおかげで、借金の状態になるわけですね。ロスカットありがとう!
主要なFX業者はロスカットの仕組みを備えているので、「入金額以上の損失が発生すること」はめったにありません。
これに関しては、安心して大丈夫ですよ。
……もしも、あなたがすでにFXで借金を背負って困っているのなら、債務整理も選択肢になります。
「はたの法務事務所」は、無料でメール相談を受けてくれるので、利用してみるといいでしょう。
急変時には口座残高がマイナスになることも。
ただし!
相場に絶対がないように、ロスカットの仕組みも完ぺきではないんですよ。
ごく稀にですが、相場が急激に変動した際に、ロスカットが間に合わないこともあるんです。
直近では、2015年のスイスフランショック。
上記のチャートのとおり、スイスフランが一瞬で強烈すぎる下落を記録したんです。
この下落は想定外の規模で、ロスカットが間に合わず、多くの投資家の口座残高がマイナスになったそうな……。
計算上だと強制ロスカットとなるのは1.14フランあたり。ところが、実際にロスカットされたのは1.04348フラン。30万通貨ほど持っていたため、合計673万円の損失になりました。口座残高がゼロになるだけでなく、317万円の『借金』が残りました」
スイスフランショックは例外的な「事件」ですが、ロスカットは仕組みとしては完ぺきではない……ということがよくわかりますね。
サーバー問題でロスカットが遅延する……ということも。
これはほとんど気にする必要がない話ですが、原理的には「サーバーエラーでロスカットが間に合わない」というケースもありえます。
通常のFXではサーバーダウンはめったに起こりませんが、ビットコインFXではちょいちょいサーバー落ちてますね……。
2013年には、ロスカット遅延を争点とする裁判も行われてますね。
18秒の遅れが発生し、これは証券会社側の過失だと判断されています。
問題となったのは、損失が無制限に拡大するのを防ぐため、あらかじめ設定した為替レートになった場合に強制決済される「ロスカット」と呼ばれる仕組み。原告側は設定レートに達してから実際のロスカット約定までに約18秒経過し、その間の相場変動で損失が生じたと主張していた。
ロスカット遅延まで気にしていたら何もできませんが、まぁ、こういう可能性もなくはない……ということは覚えておいて損はないでしょう。
借金で資金を補填してはいけない。
「例外的にロスカットが作動しないことがあるのはわかったけど、それにしても、FXで借金背負う人って多くないですか?」
……と、思いますよね。
それはシンプルな話で、FXで借金を背負ったのではなく、そういう人は、借金でFXやってるんですよ。
FXには「証拠金維持率」という概念があり、これが80〜100%(業者によって違います)を切ると「ロスカット」になります。
相場の読みが外れると、証拠金維持率が減少し「もうすぐロスカットされるよ」というメールが届きます。いやですねw
心が弱い貧乏人は……ここで借金をしてしまうんです!
ヤバイですね。
これだけはやっちゃだめです。
もしも難を逃れたとしても、いずれ似たような状況で借金をして、次は借金ごとロスカットされることになるんで……。
当たり前なんですが、カードローンなどの借金で資金を補てんするのは「絶対にダメ」です。
よっぽど狙いがあれば借り入れた資金で投資するのもありえますが、超上級者向けだと思いますね。
対策1. 流動性が高い通貨ペアをメインにする。
というわけで「借金をして証拠金を増やす」という禁じ手さえ気をつければ、原則的に、FXで借金を背負うことはないのです。
気をつけたいのはスイスフランショックのようなケースですね。
ただ、これはリスクヘッジする方法があるんです。
王道なのは「流動性が高い通貨ペアのトレードをメインにする」こと。
スイスフランショックがなぜ起きたかといえば、スイスフランと円の取引って、マイナーすぎるんですよ。
マイナーすぎて取引をする人が少ないので、急変したとき「売りたいけど買ってくれる人がいない」「買いたいけど売ってくれる人がいない」といった状況になり、想定外の値幅で売買するはめになるんです。
これが「流動性リスク」と呼ばれるものですね。
逆にいえば「ドル/円」「ユーロ/ドル」「米ドル/英ポンド」のような、メジャーな通貨ペアにおいては、こうした流動性リスクはだいぶ低くなります。
こうした通貨は多くの人が売買しているので、「売りたいけど買ってくれる人がいない」という状況が発生しにくいわけですね。
FXをやる上では、メインでトレードしている通貨ペアが、どのくらいマイナーなのかをよく意識した方がいいでしょう。
(インヴァスト証券より)。
対策2. 分散投資する。
トレードの方針にもよるのですが、自動売買などを中心にしているのなら、分散投資することでリスクヘッジができますね。
イケハヤは「トライオートFX」で、がっつり分散投資をしています。
「米ドル/円」以外にも「ユーロ/円」「豪ドル/NZドル」「NZドル/円」などの通貨ペアの売買を回しています。
仮に何かの要因でNZドルが大きく下落したとしても、全体の資金量から見れば10%程度です。
「NZドル全ツッパ」という状態に比べるとダメージが軽減されるわけですね。
FX自体がある程度のリスクがあるのものなので、イケハヤはポートフォリオ全体でも分散投資しています。
現在のところ、FXは全体の資産のうち20〜30%程度にとどめています。FX全ツッパは怖いですね……。
対策3. レバレッジを下げる。
急変時のロスカットを避けるよい方法は、レバレッジを下げることです。
なんなら、レバレッジを一切かけず、1倍で取引するのも大いにありです。
豪ドルのような高金利通貨なら、レバ1倍でも十分なリターンが望めます。
レバレッジ1倍なら。ロスカットされることは「まずない」と言っていいでしょう。
関連記事:FXはレバレッジ1倍でもロスカットは発生し、最悪借金するのか?計算してみたよ。
特に、初心者のうちはレバレッジは抑えて取引するのがベターですね。
FX自体に慣れてきたら安全なレバレッジ水準も掴めるので、研究を深めて調整していくのがいいでしょう。
イケハヤはリスクを許容して、あえてレバレッジ高めの取引も回しています。
こちらにまとめたので、ハイリターンを狙いたい方はどうぞ。
関連記事:【2018年版】成績も公開!おすすめのハイリスク・ハイリターンな投資手法まとめ。
対策4. 「ゼロカット」を導入している海外のFX業者を利用する。
これはおまけ的な考え方ですが、海外のFX業者のなかには「ゼロカット」を導入しているところがあるんです。
これはロスカットの進化版のようなもので、「どんな場合においても、口座残高がマイナスにならない」仕組みです。
日本でも導入してくれればいいのですが、現状は議論にすらなっていませんね……。
FXは怖くないよ。
ここまでをまとめると……。
- ロスカットが働くので、原則的に借金を負うことはない。
- が、マイナーな通貨ペアの急変時には、ロスカットが間に合わないこともありえる(2015年のスイスフランショック)。
- 借金をして証拠金を入金するのは絶対ダメ。
- 分散投資をするのが重要。
- 初心者のうちはレバレッジを低くして取引しよう。
なんて感じでしょうかね!
初心者向けの記事も書いているので、合わせてどうぞ。
イケハヤ的には最初は「トライオートFX」という自動売買から入るのを推奨してます。
関連記事:初心者向け、ローリスクで借金しない!FXの始め方&おすすめ口座まとめ。
引用元: まだ仮想通貨持ってないの?
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