ブラジル最大の独立仲介業者:「仮想通貨取引所の開設はせざるを得ない」
- ブラジル最大の独立仲介業者が仮想通貨業界へ参入
- 米国大手ニュースメディアのブルームバーグ紙によると、ブラジルにおける投資仲介業者最大手XP Investimentos SAの親会社Grupo XPは仮想通貨取引所の開設を進めている模様。
これは、『今年最大のニュース』、8月に発表されたニューヨーク証券取引所の親会社ICEが仮想通貨取引所Bakktの開設を彷彿させる。
ブラジルからの『ビッグニュース』
米国ブルームバーグ紙
の報道によると、ブラジルにおける最大の仲介業者(ブローカー)XP Investimentos SAの親会社であるGrupo XPのCEOを務めるGuilherme Benchimol氏は、Sao Pauloであったとあるイベント上で、同社は数か月後にビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が取引可能となる取引所を開設すると明かしました。
ブラジルでも、伝統の株市場よりも、仮想通貨市場のほうが人気を博しつつあるとされます。
同CEOによれば、現在ブラジルにおいて、株市場へ投資しているのが60万人前後に対し、仮想通貨に何らかの形で触れている人口がその5倍=約300万人となっているため、Grupo XPは仮想通貨業界へ新規参入することにしました。
彼はこのように述べたようです。
「正直、仮想通貨分野には関与したくないが、せざるを得ないと言ったほうがいいだろう。
この市場へ参入することには、義務があったようなものだ」
また、新しく立ち上げられる仮想通貨取引所は、『XDEX』と名づけられ、約40名の従業員で運営される予定とされます。
さらに、XPは2020年までに、2450億ドルに相当する仮想通貨アセットをカストディに納めると目論んでいるとのことです。
ブラジルにおける仮想通貨情勢、米国大手金融の動向
なお同紙によれば、今週ブラジルの規制当局は、投資家が海外からでも仮想通貨へ投資できるように制限を伴う規定を発表した模様です。
一方で、約一年前に、ブラジルの中央銀行主席は仮想通貨は「ポンジ・スキーム」や「バブル」だと指摘しましたが、直近のポジティブな動きから、市場に対する需要と中銀からの批判が正反対していることは間違いないと言えるでしょう。
一方で、米国では、8月に、仮想通貨取引所Bakktの開設予定やNorthern Trustによる業界進出が公開された以来、ウォール街の金融巨人たちや、米国の大手企業は相次いで市場へ参入する意思を表している様です。
- 米4大銀行の一つCitiグループ、仮想通貨への投資を可能にする新しい金融商品の開発へ
- モルガン・スタンレー、ビットコインスワップ取引の提供を計画
- BitGoの機関投資家向け仮想通貨カストディサービス、米公式機関から初の認可
- Uberの共同創立者、機関投資家向けの仮想通貨仲介業務を開始
今後も、様々な金融大手が続々とこの新興業界へ興味、行動を見せるでしょう。
引用元: CoinPost
「仮想通貨全般」カテゴリーの関連記事