スマートシティとグリーンエネルギー革命
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スマートシティとグリーンエネルギー革命
世界は急速に都市化が進んでいます。そして2050年までに、世界の人口の60%が都市に居住すると予測されています。
都市化の進行が都市とそのインフラにますますプレッシャーを与える中、現在都市が直面する最も大きな負担の1つは、時代遅れの電力系統システムへの依存だと言えるでしょう。
多くの管轄区域では、すでに「スマートグリッド」技術という形態で、将来のグリーンエネルギー供給ソリューションを計画しています。
2016年に予測された、デジタル都市技術への支出は約800億ドル、2020年までには4000億ドル規模の市場に成長する可能性があると考えられています。
世界中の都市は、パナソニック、Googleなどの企業やLitionのようなスタートアップと提携して、スマートシティソリューションを共同開発しています。
スマートシティは、IoTセンサーやAI技術を活用した双方向の通信を提供し、都市中心部の建物、街路、歩道、その他の施設をつなぎ、収集したデータを市民や訪問者のニーズに対処するために使用します。
スマートエコシステムは、大気から街路、地下の下水道や水道まで、都市のあらゆる層を結び付けます。
スマートな都市改革の重要な焦点の1つは、環境の持続可能性とエネルギー効率です。
たとえば欧州では、ヨーロピアン・テクノロジー・プラットフォーム(ETP)スマート・グリッドイニシアチブが、スマートな電力網を介した欧州のグリーンエネルギー供給のビジョンと戦略の指針となっています。
その目的は、再生可能エネルギー源の統合と都市環境へのインパクトを抑制しつつ、持続的な経済成長が望める電気インフラを構築することです。
ユーティリティとその顧客との間を結ぶスマートグリッドの双方向通信機能は、消費者のニーズに沿ったユーティリティの調整を可能にします。
常に変化する電力需要を満たすために、電力負荷や使用状況を継続的に較正する必要があり、あらゆる種類のローカルイベントが、広範囲にわたる大規模な停電を引き起こす可能性があります。
例えば2003年には、米国北東部でソフトウェアのバグによる大規模な停電が発生し、カナダの1000万人にのぼる地域住民は、3日間にわたる電気のない生活を強いられました。
スマートグリッドは、電力系統のどこかに停電が発生した場合の全体への影響を抑制することで、停電を解消し、電源の信頼性を向上させます。
起業家でありエネルギー技術の研究者、リチャード・ローワーサー博士は、堅牢な電気系統のインフラを持たない大都市にスマートシステムを導入し、スマートシステムをすでに持つ都市の既存のインフラに統合することで、その規模の拡大を図る時が来たと考えています。
これは、スマートメーターを既存のシステムに組み込むことで、最も早期に実現することが可能です。
ローワーサー博士は、ドイツのLitionのCEOであり、同社は消費者をグリーンエネルギー生産者に直接結びつける、ブロックチェーン型プラットフォームです。
また同社は、ピアツーピアの再生可能エネルギー交換プラットフォームを、ドイツで初めて導入した企業です。
それ以来、このプラットフォームはドイツの11都市で展開され、4100万世帯に利用されています。
ローワーサー博士によると、現在の送電網システムは効率が悪く問題を抱えているとのこと。
「グリーンエネルギーの購入者は、システムが複雑すぎて透明性に欠けるため、実際何を購入しているのか全く分かりません。
石炭で発電された汚れたエネルギーでさえも、その供給源を知らされていない消費者に「グリーンエネルギー」として販売することができるのです。ブロックチェーン技術は、このような事例をすべて排除し、消費者が信頼できるサプライヤーから安心して電力を購入できるようにします。
同じく重要なスマートメーター技術は、オフピーク時の安いエネルギーを消費者が利用できるようにします。
これらすべてが、電力消費に関する主導権を消費者に取り戻すものなのです。」と博士は主張します。
スマートメーターは、消費者のWiFiを介してインターネットに接続され、エネルギーフローを分解して家電製品とその使用量を検出します。
Litionは、デバイスとスマートエネルギーアプリとの間の通信を可能にします。
ごくありふれた家電製品がスマートデバイスとなり、使用した電気の料金やいつどれくらいの電力(kWh)を消費しているのかを追跡することができます。
Litionのスマートエネルギーアプリにより、一般家庭や事業主は使用している各家電のトラッキングや、リアルタイムで稼動している機器の確認が行え、電力使用に関する統計情報や省エネのための提案を受け取ることができます。
さらに、プラットフォームでは、ブロックチェーン上で稼動する際にユーザーに完全な透明性を提供するため、自分の使用している電気がどこから来ているのか、どのように発電されたのかを正確に確認することができます。
一方、電力プロバイダーは、顧客が特定の家電を「ピーク時」に使用することを選択した場合に、同じデータを用いて特別な時間ベースのオファーを行うことができます。
スマートシティ地区は世界中に広がっていますが、既存の都市の改修をさらに大規模に行う必要があります。
ブロックチェーン技術とスマートメーターの統合は、持続可能な未来に完璧にフィットします。
Litionのような企業は、未来のスマートシティに統合できるシステムを構築し、信頼できる費用対効果の高い再生可能エネルギーの配電を促進し、世界的な都市化による環境へのインパクトを緩和しながら、このような革新的なソリューションを今日の都市に展開することが可能です 。
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引用元: まだ仮想通貨持ってないの?
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