週間ビットコイン相場 2018/8/7 ビットコインの価格は再び下落、先週の上昇を帳消し
ビットコインの価格は、先週の1BTC=89.8万円から14.1%下落し1BTC=77.2万円となっています。今週のビットコインの価格は、200日移動平均線に跳ね返されるように下落し、先週の上昇がすべて帳消しとなりました。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
6月29日の1BTC=65万円を底値に7月24日までの25日間、上昇基調で推移していたビットコインですが、200日移動平均線(太青線)を超えることができず、跳ね返される形で価格は大きく下落しました。
サポートラインだと予想されていた85万円の価格帯を簡単に割り込み、現在の価格は2週間前のレジスタンスラインであった75万円の価格帯まで下落してきています。
85万円を簡単に割ったことからも、現在非常に買いが弱いことが読み取れます。75万円の価格帯のサポートラインは、85万円時点よりは短期的なリカバリー狙いの買いやショート・ポジションのクローズが予想されます。
強いサポートラインに位置しているとはいえ、ビットコインの価格は短期の相場指標である28日移動平均線(細青線)の下で推移しているため、全体的には売り側が有利な状況であることには変わりがなさそうです。
Okexで440億円のロスカットが発生、一部を清算できず
香港の仮想通貨取引所Okexが提供するビットコインの先物取引で440億円(4168515枚)のロスカットが発生しました。ロスカットが発生したのは7月31日で、440億円の内9億円が未精算となり、損失は取引所規定により利益をだしていたユーザーが補填することになりました。
Okexでは、未精算のロスカットが発生した場合、これを社会的損失として利益をだした全ユーザーで一定の割合ずつ負担する決まりになっています。
香港時間の7月31日午前2時、 IDナンバー2051247のユーザーが保有するポジションが非常に大きくなり、市場リスクを知らせる警告システムが反応しました。Okexは即座にユーザーと連絡を取り、ポジションの減少を勧めました。
しかしユーザーは協力を拒みポジションを維持し続けたため、ポジションの増加を防ぐためOkexはユーザーのアカウントを凍結しました。そしてアカウント凍結直後に、ロスカットされました。
7月31日のビットコインの価格は、8180ドルから7680ドルに下落し6%ほど変動しました。この大きな下落の最中に、ロング・ポジションを保有していたユーザーのロスカットが発生したものと推測されます。
ロストカットされた時点で4168515枚のロング・ポジションのクローズ・オーダーが発生しましたが、8月3日の4時の清算時間までにすべてのポジションをクローズすることができませんでした。Okexは2500BTCまでカバーすることを発表していましたが、結果としてすべての損失をカバーすることができず9億円の社会的損失が発生しました。
RobinhoodがETCを追加、価格は急騰
証券などの金融商品の取引アプリを提供するRobinhoodがイーサリアム・クラシックを仮想通貨取引プラットフォームに追加しました。これをうけイーサリアム・クラシックの価格は急騰し、ここ5日間で33%ほど上昇しています。
Robinhoodではビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュなどの主要の仮想通貨の売買が可能です。先月、ドージコインが追加された際もイーサリアム・クラシック同様市場が反応し、3日間で50%も価格が上昇しました。
仮想通貨市場は今年に入り低調な価格推移が続いており、特にアルトコインの価格の下落が目立ちます。これには、今回のRobinhoodが銘柄を追加するといった新たな買い材料が不足していることが要因であると推測されます。
仮想通貨は、企業とは異なり新製品の発表や決算発表といった市場が動くきっかけとなる材料に乏しい傾向があります。さらに農作物関連の金融商品のように季節サイクルもありません。
昨年アルトコインは、大手取引所に上場するなどのニュースで価格が上昇するといった場面が多く見られましたが、現在は上場関連のニュースが出尽くしたこともあり買われづらい状況となっています。買い材料に乏しいため上昇のきっかけがなく、売りが売りを呼んでいる相場環境となっているのが現状です。
仮想通貨市場が再び活気を取り戻すには、投資家を惹きつけるような新たな買い材料を作る必要がありそうです。
引用元: ビットコインニュース
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