韓国Korbit副社長:5通貨(匿名3種含む)取り扱い停止は韓国政府の規制ではない
- Korbitの取り扱い停止は政府による規制問題ではない
- CoinPostにてKorbit副社長Joon Bhang氏に、突如取引の停止となった5通貨(Dash、Monero、Zcashに加え、Augur、Steem)の状況説明を求め取材を行いました。
- 匿名通貨とは
- Dash,Monero,Zcashのような匿名性の高い仮想通貨のこと。その性質上マネーロンダリングに悪用されやすいことで問題視されており、コインチェックが上場廃止となったことで日本の仮想通貨取引所では事実上の取扱い廃止に。
Korbitの取り扱い停止に関する取材
韓国の取引所Korbitが突如5通貨の仮想通貨の取引を停止することを発表しました。
唐突な発表と共に、コインチェックが取り扱いの停止を行なった通貨と酷似していたことから、匿名通貨などの世界的な取り扱い状況の変化が推測されました。
今回Korbitが取引停止を発表した通貨はDash、Monero、Zcashに加え、Augur、Steemとなります。
取引停止に選ばれた通貨にSteemが入っていたことから、明確な理由が見えてこなかったため、CoinPost編集部はKorbit副社長Joon Bhang氏に確認をとりました。
Joon氏は今回取り扱いリストから外した理由に関して以下の様に述べています。
今回通貨をリストから外したのは、主に規制への懸念です。
これらのトークンはKorbitにて直接リストされていた通貨ではなく、Poloniexの仲介サービスを利用したものになります。
よって、顧客の該当デジタル資産はKorbitのウォレットでは管理しておらず、韓国政府はこれについて懸念を示す可能性を拭えません。
従ってそのリスクを回避するために、先にそれらのトークンの上場廃止を行いました。
これらの通貨はすぐに、もしくは後々直接(Korbit管理の)取り扱いを行う予定です。
不安視されていた、トークン自体の問題が政府により指摘された推測は、完全に否定されています。
コインチェックもアルトコインの代理販売形式としてPoloniexを利用していましたが、取り扱いをやめた理由は明確に分かれたと言っていいでしょう。
この状況開示によって韓国大手Bithumbが同タイミングでSteemの取り扱いを表明した矛盾点も解消された形になります。
匿名通貨は、マネーロンダリングの観点などで規制の議論に度々上がりますが、米国ではNYライセンス制度”ビットライセンス”を有している大手仮想通貨取引所GeminiにZcashが上場するなど、匿名通貨がライセンス制度の元運営する取引所に上場する流れも確認されています。
Zcashのシールドとアンシールド(シールドは匿名アドレス・アンシールドは透明性を持つ)アドレスの使い分けなどにより、匿名性を持たせずにKYCを確立するなどの施策などが今後の焦点となるでしょう。
引用元: CoinPost
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