バイブコーディングで知るべき10の基本|誰も教えてくれない現実的な知識
はじめに:きれいごと抜きのVibe Coding入門
こんにちは、イケハヤです。
Vibe Coding(バイブコーディング)の入門記事、たくさん読みましたよね?
でも、実際にやってみると「あれ、話と違う…」ということが多くありませんか?
GitHubの調査では、多くの開発者がAIツールを使っている一方で、期待と現実にギャップを感じているそうです。
今回は、チュートリアルでは教えてくれない「リアルな基本知識」を10個お伝えします。
これを知っているかどうかで、挫折するか成功するかが決まります。
基本1:AIはガチャ。でもそれでいい
最初に受け入れるべき現実:
AIは毎回違う答えを返します。
同じ「ToDoアプリを作って」というプロンプトでも:
– 1回目:React + TypeScriptで作る
– 2回目:Next.jsで作る
– 3回目:素のHTMLで作る
これ、バグじゃありません。AIの仕様です。
なぜ毎回違うのか
AIは確率的に動作するからです。
「最も可能性の高い」回答を選びますが、その「可能性」は毎回微妙に変わります。
だから、1回で諦めないでください。
気に入らない結果が出たら、もう一度同じプロンプトを投げてみる。
または「別の方法で実装して」と頼む。
ガチャを楽しむコツ
良い結果が出たら、すぐに保存。
GitHubにコミットするか、少なくともコピーしてメモ帳に貼っておく。
「さっきのコード良かったのに、もう一度生成したら別のものになった」という悲劇を避けられます。
基本2:小さく始める。これが全て
「ユーザー登録、ログイン、投稿、いいね、コメント機能があるSNSを作って」
こんなプロンプトを投げていませんか?
これ、ほぼ確実に失敗します。
なぜ小さく始めるべきか
AIが一度に大量のコードを生成すると:
– どこで何をしているか分からない
– エラーが出ても原因が特定できない
– 修正依頼しても、全体が書き換わってしまう
正しい進め方
まず「Hello World」から始めましょう。
“`
Step 1: 「Next.jsでHello Worldを表示するアプリを作って」
Step 2: 「タイトルをクリックしたらアラートが出るようにして」
Step 3: 「ボタンを追加して、押したらカウントアップするようにして」
Step 4: 「カウントをローカルストレージに保存して」
“`
こうやって、動く状態を保ちながら、少しずつ機能を追加していきます。
積み木を積むように、確実に。
基本3:GitHubは「どこでもセーブ」機能
ゲームで言えば、GitHubはセーブポイント。
でも多くの人が「完成してからGitHubに上げよう」と考えています。
それ、間違いです。
正しいGitHubの使い方
機能が1つ動いたら、即コミット。
“`bash
git add .
git commit -m “ボタン追加”
git push
“`
コミットメッセージは適当でOK。
「あああ」でも「test」でも構いません。
大事なのは頻繁にセーブすること。
なぜ頻繁にコミットするのか
Vibe Codingでは、AIが予想外のコードを生成することがあります。
「ちょっと修正して」と頼んだら、全体が書き換わってしまうことも。
そんな時、前のバージョンに戻れるのがGitHub。
“`bash
git checkout HEAD~1 # 1つ前のコミットに戻る
“`
保険として、とにかくコミットしまくりましょう。
基本4:エラーは友達。むしろラッキー
エラーが出ると焦りますよね。
でも、Vibe Codingにおいてエラーは最高の教材です。
エラーの正しい対処法
1. エラーメッセージを全文コピー
2. AIに貼り付けて「このエラーを解決して」
3. 提案された修正を適用
これだけ。
エラーメッセージには、問題の原因が詳しく書かれています。
AIはそれを読んで、的確な解決策を提示してくれます。
よくあるエラーと一言解決法
– 「Module not found」→「必要なパッケージをインストールして」
– 「Unexpected token」→「構文エラーを修正して」
– 「Cannot read property of undefined」→「undefinedチェックを追加して」
エラーを恐れず、むしろ「いいヒントをもらった」と考えましょう。
基本5:コードは読まなくていい。でも構造は知る
「コードが読めないとダメ」という固定観念、捨てましょう。
Vibe Codingではコードを読む必要はありません。
でも、知っておくべきことはあります。
最低限理解すべきこと
1. フォルダ構造
– `pages/` または `app/`:画面を作るファイル
– `components/`:部品を作るファイル
– `public/`:画像などを置く場所
– `styles/`:見た目を整えるファイル
2. データの流れ
– ユーザーがボタンを押す
– 関数が動く
– データが更新される
– 画面が変わる
3. 基本的な用語
– フロントエンド:見た目の部分
– バックエンド:裏側の処理
– API:データのやり取り
– データベース:データの保存場所
細かい文法は知らなくてOK。
全体像だけ掴めば十分です。
基本6:最初の1時間は環境構築で終わる(普通)
「30分でアプリが作れる!」という記事を信じて始めたら、1時間経ってもまだ環境構築中…
安心してください。それが普通です。
環境構築の現実
だいたいこんな感じです:
– Node.jsのインストール:10分
– エラーが出て調べる:20分
– バージョンが合わなくて入れ直し:15分
– パッケージのインストール:10分
– なぜか動かなくて再起動:5分
これで1時間。
環境構築を乗り切るコツ
1. エラーメッセージをそのままGoogle検索
2. バージョンは最新じゃなくてもOK(安定版を使う)
3. 詰まったら別の方法を試す(npm → yarn → pnpm)
最初の「Hello World」が表示された瞬間の感動は格別です。
諦めずに頑張りましょう。
基本7:デプロイは後回し。まずローカルで完成させる
作り始めてすぐ「これをネットに公開したい!」と思う気持ち、分かります。
でも、デプロイは後回しにしましょう。
なぜローカル開発を優先すべきか
本番環境(ネット上)には罠がたくさん:
– 環境変数の設定が違う
– HTTPSが必須
– ポート番号の制限
– セキュリティの考慮
ローカル(自分のPC)なら、これらを気にせず開発できます。
デプロイのタイミング
以下の条件を満たしたらデプロイ:
1. 基本機能が全て動く
2. 大きなバグがない
3. 他の人に見せたい
最初は「localhost:3000」で十分。
そこがあなたの実験場です。
基本8:AIの嘘を見抜く3つのサイン
AIは時々、存在しないものを「ある」と言います。
これを見抜く力が必要です。
危険なサイン1:存在しないパッケージ
“`bash
npm install super-awesome-ui-library
“`
こんなパッケージ名が出てきたら要注意。
あまりにも都合の良い名前は、AIの創作の可能性大。
危険なサイン2:古すぎる書き方
“`javascript
var self = this; // 2024年にvar?
“`
最新のツールなのに、10年前の書き方をすることがあります。
危険なサイン3:複雑すぎる実装
「ボタンを表示して」と頼んだのに、100行のコードが出てきたら怪しい。
シンプルな要求には、シンプルな答えがあるはずです。
対処法
怪しいと思ったら:
1. パッケージ名をGoogle検索
2. 「もっとシンプルに実装して」と依頼
3. 別のAIにセカンドオピニオンを求める
基本9:詰まったら別のAIに聞く(浮気OK)
Cursorで詰まったら、ChatGPTに聞く。
ChatGPTで解決しなかったら、Claude。
それでもダメならGemini。
AIの浮気は正義です。
各AIの得意分野
Cursor(Claude)
– コード生成が得意
– 文脈理解が優秀
– 日本語の説明が丁寧
ChatGPT
– エラー解決が得意
– 幅広い知識
– 最新情報への対応
Gemini
– Google系サービスとの連携
– 長文の処理
– マルチモーダル(画像も理解)
使い分けのコツ
1. まずメインのAIで試す
2. 10分悩んだら別のAIへ
3. 解決したら、その内容をメインのAIに伝える
「ChatGPTがこう言ってたけど、これで合ってる?」という聞き方もOK。
基本10:完璧を求めない。60点で公開する勇気
最後にして最重要。
完璧なアプリなんて存在しません。
60点で公開すべき理由
1. ユーザーフィードバックが最高の教師
– 自分では気づかない問題点が見つかる
– 本当に必要な機能が分かる
– モチベーションが上がる
2. 完璧を待っていたら永遠に公開できない
– 新しい機能を思いつく
– 流行が変わる
– 競合が先に出す
3. 公開してから改善する方が効率的
– 実際の使用状況が分かる
– 優先順位が明確になる
– 収益化のタイミングが掴める
60点チェックリスト
最低限これだけクリアしたら公開:
– [ ] 基本機能が動く
– [ ] 致命的なバグがない
– [ ] スマホでも見れる
– [ ] 連絡先が書いてある
あとは公開してから考えましょう。
番外編:現実的な注意点
デバッグ時間は増える覚悟を
意外な事実:多くの開発者がAI使用後にデバッグ時間が増加したと報告しています。
理由:
– AIが生成するコードの理解に時間がかかる
– 複雑な実装を提案される傾向
– エラーの原因が分散化
でも、これは最初だけ。慣れれば問題ありません。
セキュリティには要注意
AIが生成するコードは、セキュリティが甘いことがあります。
対策:
– 生成されたコードは必ずレビュー
– セキュリティチェックツールを併用
– 外部ライブラリは手動で確認
まとめ:現実的なVibe Coding成功法則
10の基本をまとめました:
1. AIはガチャ – 何度でも引き直せる
2. 小さく始める – 積み木を積むように
3. 頻繁コミット – セーブゲームの感覚で
4. エラー活用 – 最高の学習材料
5. 構造理解優先 – コード詳細は後回し
6. 環境構築に時間かかる – 1時間は標準
7. ローカル完成優先 – デプロイは最後
8. AIの嘘を見抜く – 疑う目を持つ
9. マルチAI戦略 – 浮気大歓迎
10. 60点で公開 – 完璧は敵
大切なこと:
Vibe Codingは魔法ではありません。
でも、正しい知識と現実的なアプローチで、確実に生産性を向上させることができます。
期待値を適切に設定し、地道に積み重ねること。
それが、2025年のVibe Coding成功の鍵です。
実践的なテクニックと最新情報を知りたい方は、ぼくのメルマガをどうぞ。
メルマガ登録はこちら(無料)
仲間と一緒に学びたい方はVibe Codingサロンへ。
4,980円の買い切りで、現実的な開発ノウハウを学べます。
理想と現実のバランスを取りながら、着実に前進しましょう。
それが、真のVibe Coding マスターへの道です。
引用元: まだ仮想通貨持ってないの?
「仮想通貨全般」カテゴリーの関連記事