ビットコイン(BTC)生誕11周年 成長の軌跡を数字で振り返る
ビットコイン生誕11周年 成長の記録を数字で振り返る
ビットコインは1月の3日に誕生から11年の節目を数えた。ビットコインが誕生したのは2009年の1月3日のことだ。今なおその正体は分かっていない開発者のナカモト サトシ氏が最初に生成したブロックはジェネシスブロックと呼ばれる。
ビットコインが誕生した理由といわれ、その普及のきっかけとなったのはビットコインの誕生から数か月前に起きた、アメリカ連邦準備委員会による大手銀行の救済、景気刺激策としての紙幣の大量発行による国民の中央銀行への不信感だ。
これは同じ年に起きた2008年の金融危機、いわゆるリーマンショックへの対応策として行われたものだったが、通貨をコントロールする中央銀行の集権的な権力に対する反感を高めることになった。
以来、ビットコインのエコシステムは紆余曲折を経ながらも拡大してきた。そこで2019年の始めから終わりまでのビットコインの動きを様々な動きで振り返る。
多くの数字は拡大したが、一部では減少したものもあった。
2019年の一年は
・ビットコイン価格
ビットコインの価格は2019年初めは407,000円前後だったが、年末には785,000円とおよそ92%増加した。それに伴いビットコインの時価総額も増加しており、約7兆1000億円から14兆円へとほぼ二倍に増加した。
・ビットコインドミナンス
仮想通貨市場の時価総額のうち、ビットコインの時価総額の割合を占めるかを示すビットコインのドミナンスは51.8%から68.3%へ増加した。
関連記事「厳寒の冬」続いたアルトコイン市場、2019年のBTCドミナンスは17%上昇
・供給量
ビットコインの供給量は17,457,634BTCから18,135,846BTCに増加した。
・取引量
ビットコインの一日の取引量は2019年初めの4600億円(43億ドル)から2兆2500億円(202億ドル)と約5倍に増加した。
・トランザクションバリュー
ビットコインネットワークの一日平均取引価値のは1520億円から約4400億円に増加した。(
参考
)
・トランザクション手数料
ビットコインの平均トランザクション手数料は0.179ドルから0.369ドルへ増加した。2019年中ごろには手数料が高騰し、一時6ドルを超えたが、取引量の低下とともに落ち着いた。
・開発状況
ビットコインコアのGitHubでのコントリビュータの数は一年で609から678へと増加した。
コントリビュータによるコミット数は22536に達している。(https://github.com/bitcoin/bitcoin
)
・ライトニングネットワークのノード数
ライトニングネットワークのノードは2019年はじめに2300ほどだったが、記事執筆時点の1月4日で4933となり、2倍以上に増加している。(https://graph.lndexplorer.com/
・ブロックサイズ
ビットコインのブロックのサイズは198GBから256GBへと29%増加した。(
参考)
・ハッシュレート
ビットコインのハッシュレートは大幅に増加した。42EH/sから112EH/sへと大幅に増加した。Eはエクサでキロ、メガ、ギガ、テラ、ペタに続く単位になる。十進法で表記する場合、一秒あたりのハッシュレートは112,000,000,000,000,000,000H/sということになる。
・デフィカルティ
マイニングの難易度(ディフィカルティ)は6Tから13Tへと増加した。ビットコインはブロックの生成速度が10分に1回になるように2週間に一度調整される。生成速度の平均が10分より短ければ難易度は上がる。
・ノード数
ビットコインの総ノード数は64303から50468へと22%減少した。なお、このノード数には複製されたものも含まれていると考えられる。(参考)
引用元: CoinPost
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