低調なレンジ相場続くビットコインと反発の兆しを感じるリップル|仮想通貨市況(タキオン)
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ビットコイン・アルトコイン市況
- 9500ドルからの大幅下落後ビットコインは低調な動きでレンジ相場を形成している。日足の移動平均線などレジスタンスラインが上値を抑えており、出来高も少なく買いづらい環境だ。一方でアルトコインは対ビットコインで上昇に転じており、特にリップルの動きが強い。SWELLが控える中でリップル主導で仮想通貨市場が上昇する可能性も出てきた。
ビットコイン市況
まずは、ビットコイン(BTC)市況分析から。
テクニカル分析
ビットコイン(BTC)は三角持ち合いからの下抜けをし急落後、短期のレンジ相場を形成している状況。4時間足で細かくみると、7600ドル、8500ドル、直近高値の8700ドルの3つの帯に分けたレンジ相場となっている。特に方向性もなく、出来高も低調である。
移動平均線でみると日足MA25とMA200に頭を抑えられるような格好となっており、一目均衡表の雲も赤色の雲(下降トレンドを表す)ものとなっており、日足レベルでも下降トレンドと言える状態である。
テクニカル分析上は、三角持ち合いの下抜け後下降トレンド入りという分析となり、テクニカル分析を意識するプレイヤーだと日足レベルでは買いに回りにくい状況だ。一方で、6月の安値である7400ドル付近も近いことから積極的に売りも難しい状況だ。この2つの状況が合わさり、様子見ムードが漂っている。
方向性がないながらも9000ドル付近までの戻りは視野に入るが、反発すれば強い売り圧力に戻されることは必至である。日足MA25が横を向き、一目均衡表の雲もねじれるなど。下降トレンドが弱くなってくることが示唆されると、徐々に売り圧力は弱まることも予想される。しばらくは低調な動きが続くことが濃厚だ。
ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析上は低調なビットコインであるが、ハッシュレートの伸びは止まっていない。急落のきっかけの一因にもなったと思われるハッシュレートの低下は一時的なものに終わり、その後もハッシュレートは上昇基調を堅持している。このことからマイナーの損益分岐点も上昇を続けてる。損益分岐点は前提によって異なるが、メジャーなAntminer S9i 損益分岐点は7800ドル付近と推定される。更に古いAntminer S9であれば8500ドル付近と採算割れとなっていると思われる。これは減価償却費を考慮していないので、実際には赤字の可能性も高い。
このまま価格の停滞が続き、ハッシュレートの上昇が続けば耐えられなくなるマイナーも出てくると思われる。そうなるとハッシュレートの低下が危ぶまれ、価格にも悪い影響が出ることが懸念される。
※損益分岐点の計算は電気代は0.065セントで計算
Bakkt初の月間契約の決済日が近づく
Bakktの最初の月間契約である10月限の最終取引日が10月16日迫っている。未だに出来高は大きくなく影響度は不明だが、現物での決済となるためCME等の差金決済の先物より影響度は大きいだろう。決済日間近となって現物への需給バランスの変化には注視が必要だ。
アルトコイン市況
続いて、アルトコインの市況を考察する。
イーサリアム(ETH)
ドル建てでみるとビットコインに引きずられて低調であることは変わりない。日足MA25に頭を抑えられており、下降トレンドと見られることが多いだろう。
ビットコイン建てでみると下降トレンドラインの上抜けをしている。直近のレジスタンスである0.022BTCは明確に超えられていないが、MA25の上をキープしており上昇トレンドの転換気配が感じられる。対ビットコインで見たときにはイーサリアムの方がしばらく強い可能性が高いだろう。ビットコインが反発する前に、イーサリアムが反発するケースも視野に入れたい。
リップル(XRP)
リップル(XRP)も円建てではぱっとしない展開が続いてる。直近高値の34円付近が当面のレジスタンスリラインとなる。ただし25日線の上におり、ビットコインやイーサリアムに比べれば強気寄りのチャートとなっている。一目均衡表の雲も非常に薄い状態であり、トレンドはない状態と判断される。
一方でビットコイン建てでみると更に反発の兆しが見える。25日線と100日線がゴールデンクロスをしており、トレンド転換の兆しだ。200日線はまだ下降しているのではっきりしたものではないが、ビットコインやイーサリアムよりも強気であろう。3500satを明確に超えた場合大きな反発に繋がる可能性もある。
SWELLも近いことからリップルが仮想通貨市場を牽引するパターンも視野に入れておくべきだろう。
関連:リップル最重要カンファレンス『SWELL 2019』、注目ポイントと仮想通貨XRPへの影響
引用元: CoinPost
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