【2019年最新】元・炎上ブロガーが語る「ここ最近の炎上論」
ここ最近は炎上しにくくなったと思うんですよね。わかりにくい話なので、まとめてみます。
かつては簡単に燃えた。
イケハヤはもともと「炎上ブロガー」として名を馳せていたわけですが……
ぼくの炎上ネタって知ってますか?
実はこれ、めちゃくちゃくだらなくて、
「サラリーマンやめてネットで独立しようぜ」
「パソコンひとつでノマドワークしようぜ」
「大企業で消耗すると人生設計ミスるよ」
「まだ東京で消耗してるの?」
という程度の話をしていただけなんです。
総じて言うと「新しい働き方・生き方があるよ」と発信していたわけですね。
これらはもはや使い古されたメッセージで、すでに「当たり前」じゃないですか。
これで炎上したんですよね、昔は。マジです。
感覚的には、2010〜2012年あたりが一番摩擦が激しかったかな?
「ノマド」とか当たり前すぎてもう絶対に炎上しませんw
震災の影響もあったんだと思います。
人々の価値観が揺らいでおおり、摩擦熱が起きやすかったんです。で、炎上すると。
こうして振り返ると、昔は常識が強固かつ単一的だったのでしょう。
サラリーマン以外の生き方を、多くの人が知らなかった。
イケハヤは率先して割と新しめな生き方(会社やめてプロブロガー&田舎移住)を実践していたので、古い人々から叩かれていたわけですね。
社会は多様化した。
さすがにあれから5年以上経って、世の中は変わりましたね。
今はあらゆるスタンスが当たり前になり、摩擦熱を起こすことが難しくなりました。
かつては炎上ネタだった「事実婚」も、いまは当たり前。
人権レベルの炎上沙汰だった「LGBT」だって、当たり前の存在になってきました。
いまどきLGBTバッシングしてるとか、ちょっと感覚おかしいですからね……。
「主夫」も炎上バリバリな存在だったわけですが、今どき主夫叩きとか「ないわ〜」って感じですよね。昭和かよ。
「ポリアモリー(複数のパートナーと性愛関係を結ぶ)」ですらも、肯定的に見られている気がするのは超面白いですね。
というわけで、「社会に摩擦を起こすような表現活動」の難易度は、めちゃくちゃ上がっています。
次のフロンティアは……どこにあるんでしょうね?
フィルターバブル。
さらにいうと、SNS自体が多様化・高度化し、情報は「閉じる」ようになってきました。
まず、SNS系メディアの数が増えてますよね。
2012年あたりはツイッターとフェイスブックくらいなものでした。
が、今はかなり増えてます。主要どころだけでも、
- YouTube
- ツイッター
- フェイスブック
- インスタグラム
- LINE(グループ、オープンチャット)
- TikTok
- SHOWROOM
- Snapchat
……という感じで、人々が集う大陸が増えて、細分化されたわけですね。
上には入れてませんが、各種のオンラインゲームなんかもSNS性がありますね。
YouTube見てない人は、トップYouTuberの大半を知らないと思います。
インスタグラムやらない人は、インスタグラムのインフルエンサーを知りません。
それぞれの大陸は原則的に閉じています。
海を超えて情報を届けるのは、簡単ではないですね。
もちろん、大陸のなかでも多様なクラスタが形成されています。
その様子を「フィルターバブル(SNSのフィルタリングによって人々が泡のなかに閉じ込められている)」と表現することがあります。
ツイッターやインスタグラムのハッシュタグは、フィルターバブルの好例ですね。
同じ誕生月の子を持つ親たちが交流するハッシュタグ(#2018jan_baby)とか面白いです。
こうした無数の閉じた泡のなかで、人々が交流を楽しんでいます。
嘘のセクハラで炎上したDJ社長は、ある意味で、フィルターバブル時代の犠牲者です。
これまでは閉じた泡のなかで許されていた悪行が、閾値を超えて皮膜を破ってしまったんですね。
彼らからしたら「こんなの今までもやってたのに、なんで炎上したんだろ?」という感じだったんじゃないかな……。
一方で、ネット当たり屋ビジネスが台頭。
という背景をもとに「炎上しにくくなっている」のは間違いがないですが、とはいえ炎上沙汰は増えている気もするんですよね。
なぜかというと「ネット当たり屋」ビジネスが出現したからです。
週刊誌の劣化版みたいなメディアですね。netgeekとかいい例です。
彼らは「火種」を見つけるや否や、「これは問題だ!」と大衆を扇動します。
その際に、しれっとデマが入ることもよくあります。
大衆は愚かなので、そうした記事・動画はよく再生されます。
で、メディア運営者は広告収入を得ます。
信じがたいかもしれませんが、こうしたビジネスはごくごく普通に行われています。
イケハヤを叩くことで広告収入を得ている人もいるくらいなんで、ほんとどうしようもないですね。
YouTubeでも最近多いんじゃないかな……。まぁ、みんなああいうネタが好きなんですよねぇ。
とはいえ、当たり屋が見つける火種はくだらないものが大半なので、大きな炎上にはなりえません。
「揚げ足取り」の域を出ないので、そのプチ炎上(というか放火)がフィルターバブルを超えることはありません。
ネット当たり屋それ自体も、フィルターバブルのなかの存在だということですね。悪趣味で可哀想な人々です。
まとめ。
というわけで、まとめます。
- 新しい価値観が浸透し、社会が多様化したので燃えにくくなっている。
- フィルターバブルによって情報が外に届きにくくなっている。
- 週刊誌の劣化版のような「ネット当たり屋」が成立している。
なんてあたりは、この5年の変化なんじゃないかなと!
長い目で見ると、世の中は平和になっていくでしょう。あと10年待つ必要がありそうですが……。
引用元: まだ仮想通貨持ってないの?
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