スイス証券取引所、スイス・フランのステーブルコイン発行を検討
スイス証券取引所がスイス・フランにペッグしたステーブルコインの発行を検討しているとCoindeskが報じた。暗号通貨関連サービスを提供するSiX Digital Exchange(SDX)のオペレーションに活用されることが想定されている。
SDXは暗号通貨のトレーディングやカストディアン・サービスを提供することが決定しており、2019年の中頃にスタートする予定だ。 伝統的な金融機関が発行するステーブルコインでは、JP MorganのJPMコインが話題になった。
ステーブルコインを発行することで、既存のシステムでは難しかったネットワーク参加者内での取引処理の自動化や、スマートコントラクトを活用し新たな金融機能を追加しやすくする狙いがあるようだ。
暗号通貨業界ではステーブルコインに対する高い需要があるものの、様々な課題を抱えている。最近ではUSDtを発行するTetherが準備金の一部を流用していたことが明らかになり、大きなカウンターパーティーリスクが存在することが露呈した。
イーサリアム上で発行されるDAIは、特定の発行者が存在しないプログラミングで動くステーブルコインだ。カウンターパーティーリスクが無い一方、DAIをドルにペッグするために手数料が頻繁に変更される。2月の時点で手数料は約1%程度だったが現在は19.5%に設定されている。DAIはカウンターパーティーリスクは無いが、手数料を含めた価格の安定性に問題点が生じている。
ステーブルコイン・インデックス by Messari
現在はUSDtがステーブルコインの市場シェアの大半を獲得しており、2位のTrueUSDはUSDtの約100分の1のシェアしかない。DAIは市場シェアランキングで5位にランクインしている。
今後は伝統的な金融機関が発行するステーブルコインの本格的な市場参入はあるのだろうか。大量の資金を保有している金融機関が発行するステーブルコインの方がカウンターパーティー・リスクは低いと推測される。
引用元: ビットコインニュース
「ビットコイン」カテゴリーの関連記事