Binanceがハッキング被害を公表、市場はネガティブに反応
Binanceは、ハッカーによりユーザーのAPIキー、2段階認証コード、その他の個人情報などが流出し、7000BTC(44億円相当)が盗まれたことを発表しました。Binanceのプラットフォームでは現在、取引サービスは通常通り行われているものの、入出金サービスは停止しています。
入出金サービスの再開などを含む追加情報は、被害の詳細の調査が終了した後に発表されます。公式発表によると、調査には約1週間ほどかかるとのことです。
Binanceは今回流出した7000BTCが同社の保有量全体の2%に相当していることを明かした一方、被害への補填にはSecure Asset Fund for Users (SAFU)が使われ、ユーザー資産の安全性は保たれていることを強調しています。SAFUは、ハッキング被害などの不測の事態が発生した際に利用される保険ファンドで、ユーザーが支払う取引手数料の10%が積立られています。
Binanceがハッキング被害を公表したことで、市場では暗号通貨が全面的に売られる展開となりました。
COIN360
BTCは前日比で1.65%下落した5781.5ドルで推移しています。Binanceが発行するBinance Coin(BNB)はBTCより強く売られ前日比で6.91%下落した20.5ドルで推移しています。
Binance,BTC/USDT(日足)
BTCの日足チャートを見ると、価格は8EMAの上位で推移しており、Binanceのハッキング被害の公表後に多少売られたもののいまだ底堅さを見せています。
Binance,BNB/USDT(日足)
BNBは昨日の売りにより2月1日以来となる21EMAを割り込んできています。ハッキング被害の悪材料が影響しているものと推測されます。
Binance,BNB/USDT(週平均足)
ここ数ヶ月間に渡り上昇相場が続いていたBNBですが、今週の週平均足は12月第2週以来となる陰線で推移しており、このまま終値を迎えると売りのシグナルが点灯することになります。
Binance,BNB/BTC(日足)
BNBは対BTCで弱気チャートを形成しており、昨日の売りにより55EMAを大きく割り込み下落トレンドの開始を示唆しています。今年に入ってからの価格の上昇率がトップクラスだったBNBが下落トレンド入りすると、暗号通貨市場全体にも大きな影響を与えそうです。
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引用元: ビットコインニュース
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