CBOE、今月分のビットコイン先物を追加しないと発表
米先物取引所大手のChicago Board Options Exchange(CBOE)は、今月予定されていたビットコインの先物取引を追加しないことを発表した。同社は、ビットコインのようなデジタル資産のデリバティブ取引について再評定する必要があるとした。
CBOEがビットコインの先物取引を開始したのは2017年12月で、ビットコインの価格が最高圏の19,000ドルにあった時期だ。その後ビットコインの価格は約80%下落し、現在は3850ドルほどで取引されている。
CBOEはビットコインの新規先物取引の追加を見送ったものの、取引期限を迎えていない先物取引についてはこれまで通り取引を行うことができる。現在は4月、5月、6月に限月を迎える先物取引が残っている。
CBOEがビットコインの先物取引の追加を見送った背景として、ビットコイン市場の低迷が挙げられる。価格が大きく下落したことで世間の注目度も下がり、市場全体の取引量も低下していた。
TradeBlockが作成したグラフを見ると、CBOEの2018年12月の取引量は2017年12月の取引量を下回っている。さらに同業他社のCMEにビットコインの先物取引のシェアを奪われていることがわかる。
先物取引に対する需要の低下とシェアの低下が、CBOEがビットコインの先物取引というプロダクトを再評定することに繋がった。CBOEが今後ビットコインの先物取引を再開するかは不明だ。
CBOEのビットコインの先物取引は現金決済だったため、現物価格にはさほど影響を及ぼさない。今回の先物取引を追加しないというCBOEの決定も市場への影響は少ないと予想される。
引用元: ビットコインニュース
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