イーサリアムの価格が再び高騰し140ドル台ヘ、重要なレジスタンスラインに接触
ここ2週間でイーサリアム(ETH)の価格は約43%上昇し、現在は140ドルほどで取引されています。これまで延期されていたハードフォーク「Constantinople」を来週に控え注目が集まっているようです。
Coinbase、ETH/USD 日足チャート
ETHは現在、前回の高値付近の150ドル手前で上昇が一時休止しているようです。利益を確定する売り圧力により、現在は下落方向で推移しています。押し目をつけ再び高値を狙う動きになる可能性が高そうです。
チャート右に表示しているVPVRを見ると、150ドル付近のレジスタンスは取引量が多く重要な価格帯となっています。このレジスタンスを超えることができるか否かは、今後の中長期トレンドにも影響してくるでしょう。
Coinbase、ETH/USD 日足チャート
日足チャートの形を見ると、150ドル手前で大きく売られていることがわかります。また、ETHの上昇トレンドの天井ではトンカチが出現する傾向がみられます。今回も昨日の日足チャートがトンカチの形をしており、上昇した後大きく売られた様子が伺えます。
Coinbase、ETH/USD 日足チャート
現在のチャートと昨年10月頃のチャートを比べると、その形が非常に似ていることがわかります。昨年10月には、200ドルのサポートラインを割り込み三角保ち合いを下抜けすると一気に安値を更新し、20日間で約50%価格が下落しています。
現在のチャートは三角保ち合いの上辺を上抜けしようとチャレンジしているようにみえます。仮に上抜けに失敗し再び下落を開始した場合、重要なサポートラインは115ドルとなっており、このラインも割ると最安値の80ドルを更新する可能性はかなり上昇すると予想されます。
Coinbase、ETH/USD 1時間足チャート
1時間足をみると、現在は140ドル付近で買い支えられているようです。上昇トレンドを継続させるには148ドルの上で価格が定着する必要があります。今後140ドルを割り込みさらに高値を更新できそうにない値動きとなる場合、今回の上昇トレンドはすでに終了したと判断できそうです。
ハードフォークは来週28日に予定されており、マイニング報酬が3ETHから2ETHへと引き下げられ、新規発行のETHの増加量が減少します。ここ2週間の価格の上昇は供給量が減少することを材料としているようです。
供給量の減少はマイナーの収益を悪化させるため、ハッシュレートの低下に繋がり、さらにセキュリティを低下させます。
Constantinopleのハードフォークは昨年10月と先月の2度に渡り延期されており、イーサリアムのブロックチェーン開発が順調に進んでいないことを示唆しています。先月のハードフォークは、アップグレード直前に致命的なコードのバグが発見されたことが理由となり延期されました。ファンダメンタルズ的にみた現在のイーサリアムは良好とは言えない状態にあります。
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引用元: ビットコインニュース
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