Barry Silbert氏「ビットコイン以外のほとんど暗号通貨の価格はゼロになる」
Digital Currency GroupのBarry Silbert CEOはCNBCの取材に対し「ビットコイン以外のほとんどの暗号通貨の価格はゼロになる」と発言した。Digital Currency Groupではビットコインの他にイーサリアム・クラシック、Zキャッシュ、ファイルコインなどの暗号通貨取引を顧客へ提供している。
Digital Currency Groupの子会社であるGrayscaleは、ビットコイン投資信託のGBTCを2013年から提供しており、Silbert CEOは早い段階からビットコインに価値を見出していた著名投資家だ。
「私はすべてのデジタルトークンの信者というわけではありません。ほとんどのデジタルトークンの価格はゼロになるでしょう」
Silbert CEOは、ほとんどのICOがユーザーの利用を主な目的として発行されておらず、関係者が資金調達を行うことを目的として行われていることを指摘している。今後、ほとんどのICOも姿を消すだろうと予想した。
Silbert CEOが指摘するように、ユーザーがサービスを受けるために使うことができるICOトークンのほとんどは実際に使われおらず、投機目的に利用されることがほとんどだ。
ICOトークンはビットコインよりボラティリティが高い。セキュリティ面でみてもビットコインより安全とは言えない。独自のトークンを発行するより、広く暗号通貨で決済できるサービスを提供する方が理にかなっている。
Silbert CEOはICOトークンが違法に発行される証券に該当すると述べ、SECがICOの発行者を逮捕する動きは正しいと考えている。
2017年の最高値から80%以上価格が下落しているビットコインだが、Silbert CEOはいまだ強気だ。ビットコインは他の暗号通貨と違い「Buy and Hold」、つまり長期保有が可能で、今後若い世代が金の代わりにビットコインを富の保存手段として活用すると指摘する。
ビットコインの下落トレンドは1年半ほど続いているが、それ以上前から購入していた投資家は大きな利益を上げている。2013年の上昇期に記録した1BTC=1150ドルを更新するまでにかかった期間は約3年であり、2013年より以前に購入していた投資家は3年以上保有していれば必ず投資益を得ていたことになる。
Silbert CEOの投資戦略が正しいことを証明するには、今度は2017年に記録した最高値19,000ドルを更新する必要がある。今回の最高値を更新するまでどれくらいの期間を要するかが気になるところだが、来年には半減期が待っているため、その時までには上昇相場に変わっている可能性は高いのではないだろうか。
引用元: ビットコインニュース
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