直接ブロックチェーンに接続した「安全環境」と仮想通貨取引の両立へ|SBI出資のウォレット企業Bread社CEO
- SBIと提携した「Bread」の目指す日本の動き
- SBIホールディングスの子会社「SBIクリプトインベストメント」が出資を行なったウォレットアプリ「BRD」を提供するスイスの「Breadwinner AG(BRD)」。この提携で進めていく動きとは?
SBIと提携した「Bread」インタビュー
SBIホールディングスの子会社「SBIクリプトインベストメント」は15日、App StoreならびにGoogle Playを通じて、170カ国・180万ユーザーへ仮想通貨向けウォレットアプリ「BRD」を提供するスイスの「Breadwinner AG(BRD)」への出資を発表した。
同ウォレットの特徴は、サーバーに頼らない設計でブロックチェーンに直接接続することで、Breadが経営破綻や、サーバーのハッキング被害に遭った場合も、顧客資産を安全に保護する仕組みだ。
SBIは、これまで仮想通貨取引所SBIVCのサービスもその中に入る「デジタルアセット金融エコシステムの構築」に向けて出資・提携を進めており、特にセキュリティ関連企業への出資は特に積極的に行なっていることが、FINSUM2018の発言で明らかになっている。
送金プラットフォームにはRipple社なども入るSBIの新たな金融生態系に掲載されたセキュリティ欄には、FINSUMが行われた9月時点ではまだ明かされていなかった「S社(スイス)とB社(スイス)」が出資調整中をステータスとして掲載されており、今回のBreadwinner AG(BRD)が、そのB社に該当するものと思われる。
SBIとの提携での変化
Adam氏は、「SBIという日本最大級のフィンテック企業と提携できる機会を光栄に思う」とした上で、
「この戦略的提携を通して、引き続き日本を筆頭にアジア圏や世界で存在感を示すほか、SBIの規制され定評のある金融サービス企業としての卓越した評判を、仮想通貨分野でもより向上することを意味する」と言及。
この提携を通じて、SBIがBRDの技術を駆使して日本を中心に、また世界中でもBtoB、またはBtoCの仮想通貨金融商品・サービスを提供することを予定、実現に向けて動くとした。
仮想通貨トレードと安全保管を両立へ
SBIVCは、これまでの日本の取引所サービスでは行なっていなかった「出金用ハードウォレット」を全利用ユーザー向けに送付される予定であることなども明かしており、ウォレットサービスを利用した仮想通貨決済の普及や新たなトレードシステムの構築に動いているとの見方も強まっている。
仮想通貨取引所「SBIVC」に今後どのように関わっていくかについては、「SBIとの発表を行なったことで、日本のユーザー向けにも、SBIVC及びBRDアプリを通して、同様のサービス提供が可能になる」とし、
「SBIVCの迅速な取引処理技術とBRDの分散化されたセキュリティモデルは、顧客の仮想通貨が分散化された安全な環境で保管される状況を作りつつも、いつでもトレードが可能な利便性を兼ね備えたサービス提供へ動く」と述べた。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
引用元: CoinPost
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