週間ビットコイン相場 2019/1/8 三角保ち合いを上方ブレイクし価格は43万円台まで回復
ビットコインの価格は、先週の40.0万円から7.4%上昇し43.2万円で推移しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
Bitbank BTC/JPY日足チャート
三角保ち合いを上抜けも抵抗帯に上値を抑えられる展開
ビットコインの価格は、13日間の三角保ち合いから上方ブレイクし一時44.1万円を記録したました。しかし44.5〜46万円の抵抗帯により上値が抑えられている状態です。
また日足MACDは0ライン付近で推移しているため、上方ブレイクしたもののいまだニュートラルな相場状況です。さらにブレイクが日曜日に発生したこともあり取引量が少なく、強気の判断材料としては信頼度が低いと言えます。
Bitbank 4時間足チャート
日足チャートとは異なり4時間足チャートからは強気判断を下すシグナルが発生しています。
現在の価格は30MA(黄線)、60MA(緑線)、200MA(赤線)の移動平均線の上で推移しており、強気であることがわかります。さらに4時間足MACDもプラス域で推移していることから強気シグナルがでています。
上方ブレイクした際に記録した高値44.1万円は、更新することができれば強気観測が高まるため注目するポイントとなっています。
イーサリアム・クラシックが51%アタックを受け大量のReorgが発生
イーサリアム・クラシック(ETC)のネットワークは1月5日、51%アタックを受けブロックチェーンが書き換えられるReorg(リオーグ)が発生しました。巻き戻ったブロックの数は100以上で、46万ドルに相当する88,500ETCのダブル・スペンディングが行われたことが報告されています。
51%アタックによるReorgの発生が市場に伝わると、ETCは売られここ2日間で約10%価格を下げています。現在は1ETC=4.8ドルで推移しています。PoloniexやKrakenなどの取引所では、ETCの取引は通常通り行われているものの、ウォレット機能を一時停止しています。
Poloniex ETC/USDT1時間足チャート
51%アタックの標的となる暗号通貨はハッシュレートの低いコインです。これまでモナーコイン(MONA)ビットコインゴールド(BTG)、ヴァートコイン(VTC)などで51%アタックによるReorgが発生しています。
ETCはイーサリアム(ETH)と同じマイニング・アルゴリズム「Ethash」を採用しているため、51%アタックを受ける可能性が高い暗号通貨の一つでした。
ETCÐ ハッシュレートチャート
ETHは190Tハッシュ/秒なのに対しETCは9Tハッシュ/秒しかありません。ETHのハッシュレートの約2.6%がETCのハッシュレートの51%に相当するため、ETHのマイナーが51%アタックを仕掛けることは容易にできる状態でした。
さらにNiceHashでハッシュレートを購入しETCへ51%アタックを仕掛けることも可能です。
NiceHashを活用するとマイニング機器を保有していなくてもETCへ51%アタックを仕掛けることができ、1時間あたりのコストは約5000ドルです。ETCはハッシュレート自体が低いため、51%アタックを行うためのハッシュレートをNiceHashで仕入れることができてしまいます。
ハッシュレートの量はその暗号通貨のセキュリティの高さに比例するため、ハッシュレートが低い暗号通貨は常に51%アタックによるReorgの可能性があります。そのため長期投資・大量保有には向かないと言えるでしょう。
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引用元: ビットコインニュース
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