ビットコインのトライアングル収束付近、価格急変動に警戒の取引所メンテも明日に控える|仮想通貨市況
- ビットコイン価格の急変動に警戒
- ビットコイン価格は6日昼時点では、レンジ内で推移する小動きとなっているが、今後価格が急変動しかねない注意ポイントが複数存在する。今回はその注意点と内容を掲載、実際のポジション比率から分析を行なった。
マーケット情報
1月6日の仮想通貨マーケット情報
ビットコイン
価格 | 前日比 | |
---|---|---|
現在値 | 413,790円 | -0.57% |
24h高値 | 419,041円 | |
24h安値 | 414,100円 | |
出来高 | 5517億円 | +2.2% |
6日の仮想通貨市場で、ビットコインの対フィアット建(今回はbitFlyer JPY)相場は、レンジ内で推移する小動きとなっている。10時時点では、前日比-0.57%の41万3000円付近を推移している。
現在のビットコインのレンジ(トライアングル)は、bitFlyer系の動きとBitfinexでトライアングルの捉えられる箇所が異なる状況が見られており、今後の方向性を読みにくい展開にあると言える。
bitFlyerをはじめ、CoinbaseやBitstampなどで見られるトライアングルパターンは、12月28日の安値を起点としたサポートラインと12月29日の高値を起点としたレジスタンスライン内で推移するレンジパターン。
一方でBitfinexやBitmexで見られているトライアングルパターン、12月28日の安値を起点としたサポートラインと12月24日の高値を起点としたレジスタンスライン内で推移するレンジパターンがある。
方向性は読みにくいながらも、どちらの動きも出来高が右肩下がり、かつ収束地点に近いため、(取引高が上昇すれば)価格が動く可能性が考えられるポイントとなる。そこで注目したい点は、明日7日の日本時間午後7時(UTC午前10時)から予定されている、大手取引所BitfinexおよびEthfinexの大型メンテナンスだ。
BitfinexおよびEthfinexの大型メンテナンス
On Monday 7th January 2019, Bitfinex will be offline between three to seven hours as we complete the final stage of our data migration to dedicated bare-metal servers, in a move designed to significantly enhance platform speed, security and performance. Bitfinex (@bitfinex) 2018年12月29日
まず概要から掲載する。
- 目的:新サーバーへの最終データ移行
- 期間:1/7(月)の日本時間午後7時(UTC午前10時)から3時間から7時間程度
- サービス:Bitfinex及びEthfinexの全サービスが一時的に休止
- 停止内容:注文受付、処理、ロストカットなど全機能か停止
- ロスカットの清算:サービス再開と同時
同メンテナンスは、大口の取引も多く仮想通貨市場において重要なBitfinexで行われるだけでなく、サービスが全停止するため、メンテナンス中に相場が急変動した場合のロスカットにも対応することができない。
問題はこのロスカットに関するもので、大口の仕掛けのタイミングとして狙われる可能性が高いことだ。(また正確なメンテ明け時間が指定されていない点も注意が必要)
相場が急変動するタイミングとしては2点で、メンテナンスが開始されてから、ロスカット誘発の仕掛けタイミング。またメンテナンス明けにロストカット清算による急変動だ。仮に値幅が大きかった場合、他の取引所のロスカットも巻き込む「フラッシュクラッシュ」的な動きに繋がる可能性も考えられる。
Bitfinexのロングとショートポジションは?
ではその対象となり得るBitfinexのロングとショートポジションを見ていく。
BitfinexのチャートとLSポジションチャート(画像下部)を並行して掲載すると、直近2日間で赤のショートポジションが右肩下がりに下がっていることがわかる。これは、明日のメンテナンスに向けてポジションが減少している動きとみることもできる。
一方で緑のロングポジションは、メンテナンスが告知された12月29日前より順調に積み上がっており、直近でもその動きを継続している。
28日から本日まで積み上がったロングポジションは、25254から33817BTCまで約8563BTCとなる。また28日時点のBTC価格が3684USD、現在の価格が3915USDである事を考えると、その多くは現時点で含み益ではある反面、値幅231USDである事は、仮に下落方向へ仕掛けが入った場合の燃料となりかねない。
BitfinexおよびEthfinexのユーザーは予め対策を講じておく必要がある事は明らかだが、仮想通貨にポジションを持つ全ユーザーは同時間帯に注意すべきであると言える。
実際に仕掛けが入るか、どちらの方向へ?などの動きはわからないものの、メンテ明け時間が明確に告知されていない点も踏まえ、注意したい。
高騰したライトコインのニュースをピックアップ
本日の仮想通貨マーケットにおいて久しぶりにライトコインが単独で価格上昇する場面が見られた。
Litecoinは6日、久しぶりに相場が全面安の中、単独で価格を上昇させた。一時前日比で11%高を記録、6日11時時点では3769円で推移している。
ライトコインは過去最高値からの騰落率で高い数値を記録、時価総額順位も8位まで落とすなど厳しい状況に置かれていた。
しかし、2018年年初付近で複数の動きが確認され、ライトコインに再度注目が集まっている。
今回はその動きを複数ピックアップする。
- OKExレンディングサービス「Piggy Bank」に採用
- OKExがライトコインの「永久先物取引」を開始
- ライトコイン財団が総合格闘技UFCのタイトルマッチのスポンサーに
- ライトコインのライトニングネットワークノードが100に到達
- ライトコインの半減期が今年に控える
これだけでも多くの動きがあったライトコインだが、今年注目の半減期が控えている。
時期は2019年8月頃とまだ遠いが、半減期が数年に1度しか訪れなず、前回が2015年8月26日である事を考えると今年はライトコインにおいて重要な年に当たる。
今回の半減期を経てライトコインは、1ブロックあたりの報酬は12.5 LTCと現在水準から半減する。
半減期はその名の通り、マイニング報酬がそれ以降半分になるといったマイニングシステム上のイベントとなるが、単純に市場供給量に制限がかかるため、需要の恩恵を受けやすい状況へと繋がるため、通貨価格にも重要なファンダメンタルズ要因だ。
実際に有名通貨である場合、半減期前に期待上げが起こる事例(BTC含め)も過去何度も見られており、注目すべき内容と言えるだろう。
下に2018年注目のアルトコインにイベントと、半減期に関する記事を掲載していますので、合わせてご確認ください。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
引用元: CoinPost
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