BitPay CEO「ブロックチェーン決済は3〜5年後に普及する」
BitPayのStephen Pair最高経営責任者(CEO)は、「ブロックチェーンを活用したペイメントサービスは3〜5年後に普及するだろう」とCNBCのインタビューに答えた。仮想通貨のみならずドルやユーロなどのデジタル化された資産をブロックチェーン上で取引できる未来が来ると予想している。
「ブロックチェーンは新たなデータベース技術であり、今後、伝統的なデータベースに記録されていた金融市場の取引データがブロックチェーンへと移行していくだろう。仮想通貨は一つのアプリケーションであり、ドルなどの法定通貨をブロックチェーン上で発行することも可能だ」
Pair CEOはブロックチェーンを活用したペイメントが一般に浸透するまで10年はかかると考えていたが、技術の発展や世間の認知度の上昇に鑑み、普及に至るまでに要する時間は短くなっていると考えている。
現在のビットコインの価格について聞かれたPair CEOは、ビットコインの価格は将来の利便性や普及を予想する投機の影響が強く、正当な評価を下すことが難しいとの見解を示した。
「ビットコインの価格を最高値の水準にまで戻すには世間一般への普及が必要だろう。ビットコインETFなどの金融商品化も価格に大きな影響を持つが、実際の利用量の増加が重要だ。BitPayでは10億ドル規模の取引処理を行っているが、これが10倍、100倍となるような需要が価格を押し上げるだろう」
米証券取引委員会(SEC)のHester Peirce氏は、ビットコインのETF承認に対し前向きな人物だが、ETF承認には時間がかかることを匂わす発言をした。12月5日にワシントンD.C.で行われたDigital Asset Investment Forumに出席した同氏は、「ビットコインETFの承認の可能性は間違いなくある。しかしそれは数年先になるかもしれないし、20年先になるかもしれない」と発言している。
ビットコインは世界中で取引されており、SECが市場を隅々まで監視することは難しい。 さらに取引量が既存の金融市場に比べ非常に小さいため、大口トレーダーの価格操作の影響を受けやすいなどの不安要素がある。SECがビットコインETFの承認を踏みとどまる要因の一つだ。
今後、ビットコイン価格を上昇させるのは、 Pair氏が話すように実際に使われる事例が増える等の需要の変化なのかもしれない。
引用元: ビットコインニュース
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