マイニング、再生可能エネルギーの発展に貢献 77.6%を占める
ビットコインに関するリサーチを行うCoinSharesは、マイニング事業の最新リポートを公表した。ビットコインのネットワークをセキュアに保つために必要なのがマイニングだ。マイニングに使用される電力の77.6%が再生可能エネルギーを活用して発電されており、再生可能エネルギー開発の分野を発展させている。
キロワットあたりの電気料金を5セントと仮定し、マイニング・ハードウェアの寿命を1.5年とした場合、1BTCをマイニングするコストは6500ドル〜6800ドルになるという。
ここ数週間のハッシュレートの下落によりマイニング難易度が低下しているため、1BTCをマイニングするためのコストは低くなっている。価格はそれ以上に下落しているため、マイニング収益は悪化しているものと予測される。
CoinSharesは、世間一般や大手メディアなどで取り上げられるマイニングに関するネガティブな情報についてビットコインのプロトコルやネットワークへの誤解によるものだと考えている。
エネルギーの無駄遣いだとの批判には、透明性が高く中立性があるお金の構築は世界中のユーザーがその利益を傍受できコストに見合うリターンがあると反論する。マイニングによる二酸化炭素の発生が地球温暖化に繋がるといった批判もマイニング・ハードウェアの発展というファクターが計算式に入っていない。2014年から2018年の間にマイニング・ハードウェアの電力消費効率は10倍の性能に進化しており、今後も性能が向上していくと考えるのが自然だ。
さらにCoinSharesは、PlayStation4、Xbox One, Nintendo Wii Uなどのゲーム機器に使われる電力量をマイニングに使われる電力量の比較対象として挙げている。世界中のゲーム機が平均4.9ギガワットを常に消費しているのに対し、ビットコインのマイニングは平均4.7ギガワットだ。マイニングに使われる電力が無駄だとするならば、ゲーム機器に使われる電力も無駄であると主張しなければ合理性に欠けることになる。
また、マイナーは再生可能エネルギーの開発にも貢献しているとCoinSharesは主張する。電気料金が事業収益に直結するため、より安価な電力を見つけなければならないからだ。アメリカ、カナダ、アイスランド、ノルウェー、ロシア、中国などの国々でマイニングが活発に行われている。
ビットコインのマイニングが事業として発展しだした初期の頃は90%以上のマイナーが中国に集中していた。そのためビットコインは中国人のものであるかのような批判を多く浴びた。
現在では中国のシェアは60%ほどまで減少しており。さらに言えば、マイナーが取引処理を行うもののノードを立ち上げているユーザーがその取引処理の正当性を検証するため、マイナーの一極集中はビットコインにとって比較的小さな問題だった。
マイニングに使われる電力は少なくとも77.6%が再生可能エネルギーによって発電されており、22.4%が化石燃料と原子力によって発電されている。マイニングはネガティブなもとして批判されることも多いが、約700億ドルのデジタル資産を守るためには必要なプロセスだ。
引用元: ビットコインニュース
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