米主要メディアによる仮想通貨の報道傾向に関する調査分析|下落相場の関連報道が顕著
- 米主要メディア仮想通貨ニュースの報道傾向を分析
- ブロックチェーン調査会社Clovrは、米国の主要メディアが報じた仮想通貨関連の記事に対する分析を行い、仮想通貨の価格変動と報道傾向について一定の相関関係が見られることが判明した。
仮想通貨の相場と報道のカバレッジの相関性とは
ブロックチェーン調査会社Clovr
は、米国の主要メディアが2013年から今年の7月まで報じてきた仮想通貨・ブロックチェーンの関連記事の分析を行い、その結果を発表した。
結果として、市場が弱気になると、主要メディアが報道する仮想通貨関連ニュースの数が増加する傾向にあることを発見した。
*こちらのチャートが相場の変化とそれに伴う報道の数を表す相関図;赤=ビットコインの時価総額;青=週間報道数
この相関図が示すように、昨年12月からビットコインの相場が急騰するにつれ、カバレッジも急増したが、特に注目すべきところは、ビットコインの暴落を追ってメディアの報道数が最高値に至った点。そして、今年の5月から6月の間に起きた大幅下落においても、報道の急増は判明した。
メディアの報道立場の推移
Clovrが行なったこの調査は、米国の様々な主要メディア48社を対象とし、「Valence Aware Dictionary」「sEntiment Reasoner (VADER) 」「(pythonの)NLTK library」の以上三つのセンチメント分析ツールを用いられた。
下図は時間別の報道センチメント:赤=ポジティブ;青=ネガティヴ
このチャートが示すように、ビットコインに対する全体的な報道スタンスは主に初期のポジティブな内容から中立なセンチメントへと推移しつつあるが、特に2016年においては、報道の数と頻度もポジティブの方が多く見られ、2017年半ばにおいては、ネガティブの方が急増したことが分かった。
Clovrの分析によれば、この急増に関しては、Warren Buffett氏とMark Cuban氏による「バブルが膨らみつつある」という予測が一つの要因だったという。
主な報道メディアとは
仮想通貨についてのニュースを多く取り上げているメディアForbesとCNBCで、そしてForbesとBusiness Insiderのような若者向けのビジネス・経済メディアは平均以上のポジティブなスタンスを取っていた。
チャートが示すように、CNBCは約1,000に及ぶ、仮想通貨関連の記事を報道した。
そして、それらの記事の内、52.9%がポジティブな内容の記事であった。
一方では、政治的立場が最も極端と知られているBreitbart NewsとRaw Storyは、合わせて92の仮想通貨ニュースを報道し、その内91がネガティブ内容であり、ポジティブな内容の記事はたった1つとなっている格好だ。
Clovrの結論によると、それぞれの経済・政治的立場を持つメディア(規模別)によっては報道傾向は異なるが、全体的にみると、多くの主要メディアは仮想通貨に関して悲観的な報道をしてきた傾向にあることが読み取れる。
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— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年10月12日
引用元: CoinPost
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