モルガン・スタンレー、ビットコインのデリバティブを提供
米大手投資銀行のモルガン・スタンレーは、ビットコインのデリバティブ商品を顧客に提供する用意をしている。モルガン・スタンレーの関係者から得た情報を元にブルームバーグが報じた。
モルガン・スタンレーが提供を計画しているのは、ビットコインの価格を元にしたスワップ取引だ。取引の決済は現物ではなく現金で行われる。現物取引ではないため、実際の価格にどのような影響を与えるかは現時点では未知数だ。
報道によると、すでに技術的な取引システムの構築が始まっており、オペレーションが内部で承認され、機関投資家からの需要があれば取引が開始されるようだ。一方、モルガン・スタンレーの広報からは今回の報道についての正式なコメントはない。
今年に入り米大手投資銀行がビットコインの取引サービスを提供するといった内容のニュースが頻出しており、ゴールドマン・サックスやシティーグループなどが仮想通貨市場への参入を検討していると報じられている。しかし、実際に取引サービスを顧客に提供するには至っていない。
モルガン・スタンレーのような大手金融機関がビットコインの現物取引を行うことは現状難しい。現物取引を行うにはビットコインを安全に保管するためのシステムが新たに必要になるからだ。
ビットコインの保管には、外部からのアクセスを防ぐセキュリティシステムと、身内の犯行を防ぐための内部統制の両方が必要になる。さらに盗難被害に遭った時のための保険なども必要になるため、現物取引の提供には高いコストがかかる。
今回のモルガン・スタンレーのニュースを受けマーケットは反応し、報道があった昨夜7時頃からビットコインの価格は約4%上昇しており、現在は1BTC=73.2万円ほどで推移している。
引用元: ビットコインニュース
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