米仮想通貨取引所、自主規制団体の初会合を9月に開催
複数の米仮想通貨取引所によって構成される自主規制団体「The Virtual Commodity Association(VCA)」の初会合が9月に開催される。VCAはウィンクルボス兄弟率いるGeminiが主導しており、現在Bitstamp、Bittrex、 bitFlyer USAが参加している。
VCAの目的は仮想通貨取引所の運営ルールのフレームワークを作り、業界の健全な発展を促すことだ。来月の初会合はニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の元局長Maria Filipakis氏が臨時で会長を務める。
会合では主に3つのガイドラインを作成することが決定している。1つ目がVCAの会員向けのガイドライン。公平性、透明性、リスクマネジメント、流動性などの取引所に関するガイドラインが2つ目だ。3つ目は顧客保護や情報記録に関するガイドラインだ。
さらに初会合となるためVCAの会長の選出、および理事会員を選出するための議論が行われる予定となっている。
Filipakis氏は、VCAについて以下のように述べている。
「規制のフレームワークを作るためのVCAのコミットメントを称賛します。適切な顧客保護ルールの構築や市場の透明性を高めることに繋がるでしょう」
仮想通貨を含めたデジタル資産の取引所や店頭取引(OTC)をサービスとして提供する企業は、VCAへの参加要件を満たすことでメンバーとして迎え入れられる。
BitstampのNejc Kodrič最高経営責任者(CEO)は、VCAについて以下のように語っている。
「我々は業界関係者が自主規制ルールを作成するアプローチに価値があると考えている。自主規制ルールは適切なオペレーションを促し、顧客の資産が危険にさらされるのを防ぐ役割を果たすだろう」
米当局は仮想通貨に対する規制について以前より議論しているものの不透明な部分が多い。ブロックチェーンのような新たな技術を活用したデジタル資産は、既存の金融システムとは異なる性質をもっている。そのため当局も規制の細部を明確化できずにいる。
日本もVCA同様、業界関係者が自主規制ルールを制定するアプローチをとっている。新たな産業にとって、関係者主導で規制の枠組みを作成した方がイノベーョンを阻害しないという利点がある。
米国の規制方針は他国の規制にも影響を与えるため、VCAの初会合でどのような自主規制ルールが作られるかに注目が集まる。
引用元: ビットコインニュース
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