週間ビットコイン相場 2018/8/21 価格下落は最安値でサポートされる
ビットコインの価格は、先週の1BTC=66.8万円から4.2%上昇し1BTC=69.7万円となっています。今週のビットコインの価格は、今年最安値となる1BTC=65万円付近から小反発しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
最安値でのサポート、再び大きな反発となるか
ビットコインの価格は、1BTC=66万円から反発し最安値となる65万円を下回ることはありませんでした。4月、6月に65万円付近まで下落した際は、日足チャートで大きな下ヒゲを付けており、下値を支えるサポートが確認されています。
今回も14日の日足に大きな下ヒゲを付けています。前回までのパターンとしては、下ヒゲを付けた後、数日間揉み合い相場になり、上値となるレジスタンスラインを越え大きく価格が上昇しています。
今回のレジスタンスラインは73万円付近にあります。このラインを完全に超えることができるかが今週の相場の焦点となりそうです。
ビットコインは揉み合い相場から抜け出すと、抜け出した方向に価格が大きく動き出す場面がよくみられます。ボラティリティの高さもこのような価格推移によるものです。現在は買い売りどちらのポジションも大きな価格変動に備える必要がある相場状況と言えそうです。
Andreas M. Antonopoulos氏はビットコインETFに反対
Mastering Bitcoinの著者として知られるAndreas M. Antonopoulos氏は、ビットコインETFに否定的であるとの見解を示しました。ビットコインETFが米証券取引委員会(SEC)によって承認されると、機関投資家からの資金流入が起こり価格が上昇するとの思惑から、市場関係者から待ち望まれています。
ビットコインETFは、金融機関が投資家の代わりにビットコインの現物を保有し、ビットコインに紐付いた株式を発行します。Antonopoulos氏は、ビットコインETFの投資家自身が現物を保有しないことが、ビットコインのエコシステムに悪い影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
ビットコインETFを発行する金融機関は、投資家から資金を集め大量のビットコインを保有することになるため、エコシステムへの影響は大きくなります。昨夏にハードフォークが起きた際、仮想通貨取引所の意向が大きな影響力を示したことからも、同様のことがビットコインETFを発行する機関に起こるとAntonopoulos氏は考えています。
仮にハードフォークが起こる際、どちらのブロックチェーンを正当なチェーンとして認めるのかという議論が湧き上がった場合、投資家以上にファンド・マネージャーの意見が重要視される可能性があります。
投資家は自身でビットコインを保有しているわけではないため、発言力は皆無であり、一部の権力者の影響力が強まる危険性をAntonopoulos氏は懸念しています。
またAntonopoulos氏は、ビットコインのプライバシー性を強化するConfidential Transactionのようなアップグレードがあったとしても、ファンドマネージャーには受け入れられないだろうと予想しています。
ビットコインの最も重要なコンセプトしてAntonopoulos氏は「秘密鍵を所有していることがビットコインを所有していることの証明であり、ユーザーが秘密鍵を所有していないということは、ビットコインを保有しているとは言えない」と語っています。
Andreas M. Antonopoulos, Youtube
Bakkt CEO 「信頼性の高い価格発見に努める」
ニューヨーク証券取引所を含めた複数の取引所を運営するIntercontinental Exchangeが、新設するBakktのKelly Loeffler最高経営責任者(CEO)は事業の概要を新たに公開しました。
Loeffler CEOは、Bakktはビットコインのようなデジタル資産の運用をメインストリームへ押し上げる狙いがあるし、その潜在能力を開放する手助けになることを目標の一つにしていることを明かしました。
Bakktは信頼性の高いプラットフォーム作りを目指しており、トレーディング、保管、決済などを主なサービスの柱としています。
価格の信頼性を高めるためBakktは、トレーディングにおける決済手段に現物引き渡しを採用しています。さらにマージン取引サービスは行わないとしており、トレーディングされるすべてのビットコインは同社によって現物が担保されています。
ビットコインはCMEやCBOEなどの大手商品先物取引所へすでに上場していますが、差金決済であるため現物のビットコインが取引されることはありません。Bakktのトレーディングでは現物の即日決済が可能であるため、実際の需給に近い価格発見システムを導入していると言えます。
Loeffler CEOは「機関投資家、個人投資家、消費者は、より多くの取引の選択肢を模索しており、デジタル資産が広く世間に浸透できるよう努めて行く」と語りました。
引用元: ビットコインニュース
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