週間ビットコイン相場 2018/8/14 ビットコインの価格、再び今年最安値65万円に近づく
ビットコインの価格は、先週の1BTC=77.2万円から13.5%下落し1BTC=66.8万円となっています。今週のビットコインの価格は、今年の最安値圏1BTC=65万円に再び近づいています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
今年最安値圏65万円から再び反発なるか
ビットコインの現在の価格は再び70万円を割り込み、最安値圏へ突入しています。ビットコインは2月、4月、6月に70万円を割っているものの、その後価格は大きく反発しています。
日足チャートとRSIを見比べるとダイバージェンスが発生しています。安値を更新している一方、RSIのインデックス値は上昇しています。売り圧力が弱まっていること示すシグナルとなっています。さらにすでにRSIの30に達していることからも、ショート・ポジションの利食いも予想されます。
仮にこの65万円の最安値ラインを完全に割った場合、さらなる価格の下落に注意が必要です。アルトコインはすでに今年の最安値の価格ラインを割り込み、その後大幅に下落しています。
現在、大手仮想通貨取引所Bitfinexのビットコインのロング・ショート比率はショートが上回っています。
前回ショートがロングを上回ったのは4月12日付近ですが、4月はショートスクイーズが起こりビットコインの価格は大きく上昇した月でもあります。今後の価格推移を予想する上で意味のあるインジケーターであると考えられます。
現在ショート・ポジションが多いということは、ポジションの解消という潜在的な買い圧力を抱えていることになります。多くのショート・ポジションを抱えたまま65万円の最安値ラインを割るのは容易ではなさそうです。
アルトコインに強烈な売り、ビットコインのドミナンスは50%を超える
今週アルトコインが大きく売られことで、ビットコインのドミナンスは今年最高の54.2%を記録しています。
Coinmarketcapを参照にした8月11日のアルトコイン全体の時価総額は1141億ドルでしたが、14日には906億ドルと3日間で約20%も下落しています。最安値を更新したため多くの投資家がパニックセルを起こしたと推測されます。
現在の価格と1年前の価格を比較し、アルトコインの現状をみてみましょう。現在のランキング上位のアルトコインは以下の通りです。
昨年8月のランキングは以下の通りです。
昨年8月時点で上位トップ10にランクインしており、かつ、現在も上位に残っているアルトコインは4銘柄です。
昨年から上位に残っているアルトコインで価格を下げたのはEthereumのみでした。今週価格を大きく下げているアルトコインですが、Ripple、Bitcoin Cash、Litecoinは1年前の価格と比べるといまだ高値圏で推移していることがわかります。
Ethereumの価格の下落には、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)のプロジェクトが資金確保のためETHを売却していることが大きな要因の一つであると考えられます。
トルコの金融危機により、ビットコインの取引量が増加
トルコの法定通貨リラは今年に入りドルに対して約40%下落しています。これを受けトルコの仮想通貨取引所BTCTurkやParibuではビットコインの取引量が2倍以上に上昇しています。
金融危機が起きるたびにビットコインが注目されるのには、非中央集権のデジタル・マネーであるということが関連しています。世界中のいかなる政府の干渉も受けないという特徴が、金融危機が起きるとビットコインに対する需要が高まる要因です。トルコのように金融危機が起これば、現金預金は封鎖され、法定通貨を外貨へ交換することが禁止される事態が発生するからです。
金融危機の際に政府が行うキャピタルコントロールへの耐性がビットコインにはあると言えます。コールドストレージを活用し安全に保管することができれば、国外へ資産を避難させることもできます。
しかし現在は、トルコの金融危機がビットコインの価格を押し上げる要因にはなっていないようです。トルコの経済規模は日本の約6分の1と世界的に見ても大きいとは言えません。そのためトルコの金融危機が直接ビットコインの価格を押し上げるまでには至っていません。
トルコの金融危機がヨーロッパ諸国へ波及し、アメリカ、日本といった経済大国で通貨不安が起きた際は、ビットコインが買われるファンダメンタルズとなり価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。
引用元: ビットコインニュース
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