週間ビットコイン相場 2018/7/31 レジスタンスとサポートに挟まれレンジ推移
ビットコインの価格は、先週の1BTC=86.5万円から3.7%上昇し1BTC=89.8万円となっています。ここ2週間ほど価格が上昇していたビットコインですが、200日移動平均線がさらなる上昇を阻んでいるようです。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
ビットコイン上昇の鍵は200日移動平均線か
ビットコインの価格は現在200日移動平均線に押し下げられるように下落しています。一方、下の価格帯には120日移動平均線と85万円付近のサポートラインが存在するため、下げ幅が抑えられています。
レジスタンスとサポートに挟まれているビットコインの価格は、行き場を失ったように小幅な値動きを続けています。方向感が決まり、強いトレンドが発生するまで様子見をするのも一つの手である相場状況となっています。ビットコインが上昇するには、200日移動平均線を超える必要がありますが、現在200日移動平均線は下落を続けています。
本日7月31日から200日遡ると1月半ばとなりますが、ビットコインの価格は年初から継続的に下落し、 2月6日の65万円を底値に反発しました。1月15日のビットコインの終値は167万円であるため、現在の200日移動平均線は今後も下落し続けることになります。
現在のビットコイン相場では、下落を続ける200日移動平均の売り圧力に対し、買い手がどれだけ耐えられるかが大きな注目ポイントとなりそうです。
ビットコイン投資に興味がある投資家は26%
米大手銀行のWells Fargoと世論調査を行うGallupは、仮想通貨市場のアンケート調査を行い結果を公表しました。ビットコインへの投資に興味がある投資家は26%であったことが報告された一方、その投資家たちは現在ビットコインを購入する予定はないようです。
調査は株式や債券などへ1万ドル以上の投資を行っているアメリカに住む投資家1921名を対象に行われました。
今回の調査では、ビットコインを実際に保有している人は2%にとどまることが報告されています。ビットコインの購入を考えている投資家は1%以下であり、72%の投資家はビットコイン投資を一切考えていないと答えています。
調査の傾向としては、ビットコインについて知っていると答えた男性の割合が38%と女性の20%を大きく上回りました。また年齢別にみた場合、18〜49歳のグループの48%がビットコインを知っていると答え、65歳以上のグループの16%を上回りました。さらに、投資額別にみた場合、10万ドル以上の資産投資を行っているグループの39%がビットコインを知っていると答え、10万ドル以下のグループの25%を上回りました。
アンケートに答えた投資家の75%はビットコインをリスクが高い投資先であるとみています。リスクを警戒していることから、ビットコインの保有率も2%にとどまっているものと思われます。
一方、若い世代の方がビットコインに興味をもっていることは、ビットコインへの投資が将来的に増えることを意味しているのかもしれません。また2%の保有率にとどまるということは、逆説的に考えればいまだ2%の投資家しか資金を投入しておらず、残りの98%の投資家の資金がビットコイン市場のそとにあるとも言えます。
投資家がビットコインへの投資をリスクが高いと感じる一方、5年前から投資していた場合800倍以上のリターンがあったのも事実です。その事実を考慮せず75%の投資家が、ビットコインへの投資をハイリスクであると認識しているとしたら、ビットコインの現在の価格はアンダーバリューであると言えるかもしれません。
CMEのCEO「アルトコインの先物取引は考えていない」
米大手商品先物取引所CMEのTerry Duffy最高経営責任者(CEO)は、現在ビットコイン以外の商品先物取引を考えていないとブルームバーグのインタビューに対して答えています。
Duffy氏はビットコイン以外のアルトコインについて、ボラティリティが高く歴史が浅い点を懸念していると話しています。ビットコインの先物取引に関しても「最も論点が多い先物取引だった」と振り返っており、まずはビットコインの先物取引の様子を注視していくとしています。
アルトコインの先物取引の上場に関しては、マーケットキャップが小さいことも関係していると考えられます。ビットコインのマーケットキャップは約1400億ドルですが、イーサリアムは460億ドルであり、ビットコインの約3分の1ほどの規模です。イーサリアムより規模が小さい仮想通貨は、ビットコインの10分の1以下のマーケットキャップです。投資家が求める取引の流動性を確保できないことが、CMEがアルトコインの先物取引を上場できない理由の一つであると考えられます。
CMEはビットコインの先物取引を昨年12月に上場させましたが、当時の出来高は期待されたほど大きくありませんでした。しかしCMEが公表した取引データによると、2018年第2四半期の日次出来高は、第1四半期と比べ93%も上昇しています。
通常商品先物取引は、現物に対するリスクヘッジなどで利用されるためCMEの出来高上昇は、ビットコインの現物を保有する投資家や取引所が増えていることことを示唆しているのかもしれません。
引用元: ビットコインニュース
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