週間ビットコイン相場 2018/6/26 価格は今年最安値をタッチ後反転、底値示唆も
ビットコインの価格は、先週の1BTC=74.0万円から7.1%下落し1BTC=68.8万円となっています。ビットコインは今年最安値の1BTC=65万円に到達。しかし、底堅さをみせ価格は反転しています。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
仮想通貨取引所に対する金融庁からの業務改善命令により価格は下落
国内仮想通貨取引所を管轄下に置く金融庁はマネロンなどの観点から、取引所6社に対し業務改善命令を下しました。これを受け国内大手のビットフライヤーは、新規顧客の受け入れを一時止めるなどの措置を取りました。
このニュースをネガティブに捉えた市場関係者は売りに走り、業務改善命令が公表された金曜日から土日にかけてビットコインの価格は大きく下落しました。
一方、価格の下落は今年の最安値付近で止まり、小反発しました。2月と4月に70万円を割った際、日足で下ヒゲを付けた後価格は上昇しています。また2回とも価格は月始めに上昇し始めていることがわかります。現在の相場は、前の2回の相場と非常に似ており、来月の始めに上昇し始める期待感を匂わせています。
1000億ドルのマーケットキャップを死守
ビットコインの価格はドル建てで今年最安値の1BTC=6000ドルを割り、一時5750ドルを記録しています。しかし価格は反発し、マーケットキャップで見た際の節目の数字1000億ドルを死守しています。
多くのトレーダーは、価格チャートを見ながら取引しているものと思われますが、多くの仮想通貨は供給量が常に変化しているため、供給量が加味されるマーケットキャップチャートも非常に重要だと思われます。
ビットコインの場合、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)の報酬としてマイナーは10分毎に新規発行のビットコインを受け取ります。総供給量が2100万ビットコインに達するまで新規のビットコインは発行され続けます。
市場の買い需要を知るには、マーケットキャップでみる必要があります。例えば、現在の価格が一年前と同じだった場合、供給量は一年前より増えていることから、買いの需要は増えているといえます。しかし価格チャートだけ見ていれば、買いの需要が増えていることは読み取ることができません。
下記は、2018年6月23日の1BTC=6150ドルと、2017年10月13日の1BTC=6174ドルを記録した時点のマーケットキャップを比較したものです。
価格は2018年6月23日の方が24ドル低い一方、マーケットキャップは約20億ドル高くなっています。供給量は去年より増えていることから、買いの需要は2017年10月13日より2018年6月23日の方が高いことがわかります。
中国で仮想通貨の技術リポートがランキング形式で公表される
北京に本拠地を置くThe China Center for Information Industry Development(CCID)は、2回目となる仮想通貨の技術評価ランキングを発表しました。CCIDは中国政府とも関係がある研究機関です。
6月20日に上海科学館で発表されたランキングでは、EOSがトップとなり次いでイーサリアムが2位にランクインしています。この類の仮想通貨ランキングでは決まってビットコインが上位にくることはありません。今回のランキングでもビットコインは17位に位置しています。
トップ10は以下の通りです。
ランキング一位に輝いたEOSは今月始めにメインネットがローンチされました。しかし、ローンチ後にネットワークが一時止まるなどの障害を起こしているため、どのような基準で審査が行われたのかが気になるところです。
さらにEOSの創設者のDaniel Larimer氏は、7位と8位にランクインしているSteemとBitchasresの開発にも携わっています。つまり同氏が関わった仮想通貨が3つもトップ10にランクインしていることになります。
仮想通貨市場ランキング1位のビットコインがランク外であるにも関わらず、市場評価の低いSteemとBitcharesがランクインしていることには違和感を覚えます。
このランキングから読み取れることは、EOSを含めた上位の仮想通貨をサポートする中国の機関があるということでしょうか。市場参加者がどのようなポジションをとっているのかを知ることも、市場の動向を予測する上で必要な要素であるのではないでしょうか。
引用元: ビットコインニュース
「ビットコイン」カテゴリーの関連記事