週間ビットコイン相場 2018/6/12 最安値目指す展開、リカバリーが弱く先週からさらに価格は下落
ビットコインの価格は、先週の1BTC=82.7万円から7.8%下落し1BTC=76.2万円となっています。先週は一時的に価格が回復傾向にあったものの、上昇圧力は弱く価格はさらに下落しました。それでは今週のビットコイン相場を振り返ります。
今年最安値を割る危険性が迫る
先週の前半は、価格が徐々に上昇する展開でした。先週の安値の1BTC=77万円から85万円付近まで上昇する場面がみられました。しかし今年の下落トレンドの転換には至らず、77万円を下回るとさらに下落が加速し73万円を記録しました。
価格は下値のサポートラインを割るとさらに下落すると言われます。今年の最安値である70万円から65万円の付近にはサポートラインが存在すると考えられますが、これを割るとさらに大幅に下落し、50万円台も見えてくるのではないでしょうか。逆を言えば売りから入るショートを仕掛けるチャンスでもあります。この価格帯の攻防は注目です。
「ビットコインETFは遠くない」BitwiseのETPマネージャーが語る
原油や天然ガスのETFを初めて作った人物として知られるBitwaseのJohn Hyland氏は、米証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを認める日が近いと語りました。Bitwiseは昨年、ビットコインをはじめとした人気の仮想通貨上位10銘柄の価格に連動したインデックス・ファンドを組成しています。
Hyland氏は、ビットコインETFの誕生が近い理由をふたつ挙げています。ひとつ目は、仮想通貨の保管体制が整いつつあることです。同氏は最近、アメリカで最大のETFの資産保管サービスを提供する金融機関と会談を設け、仮想通貨専用の管財人を配置する用意があることがわかったとETF.comの取材に対して答えています。
SECのビットコインETFの懸念は資産の安全な管理方法でしたが、現在はビットコインの商品先物がCMEやCBOEに上場したこともあり、環境が整いつつあるようです。
ふたつ目は、適格マーケットメーカーがビットコインの取引デスクを開設させようとしていることです。最近では、ナスダックのような大手証券取引所もビットコインの取引デスクの開設に意欲的で、仮想通貨取引所のジェミニとパートナーシップを締結しています。適格マーケットメーカーが市場に参加し正当な価格配信ができるようになることもETFの承認には欠かせない要素だとHyland氏は話します。
ビットコインETFが誕生する確率をHylando氏は、2018年は20%、2019年は60%、2020年以降は20%と予想しています。また今年に関してはアメリカでは中間選挙が11月にあるため、今後二ヶ月以内にSECがビットコインETFに関する動きを見せなければ、今年中のETF承認はないと考えているようです。
ニューヨーク州に世界最大級のマイニングファームが建設される
ビットコインのマイニング事業やハッシュレートの販売事業などを行うCoinmintは、ニューヨーク州に5平方キロメートルを超える規模のマイニングファームを建設することを発表しました。2019年までに最大で約770億円相当の資金を投入すると述べています。
マイニングファームは最終的に150名体制で管理され、Coinmintは1年後を目処にフル稼働することを目指しています。
日本でもGMOインターネットが先週、世界初の7nmプロセスASICを発表しました。今年のはじめから50%以上も価格が下落しているビットコインですが、企業のマイニング事業へ取り組む意欲は衰えていないようです。
ハッシュレートは価格の推移と連動することなく上昇しています。
ビットコインは4年に一度「半減期」を迎え、マイニングの成功報酬が半分になるようプログラムされています。つまり供給量は時間の経過とともに減少し、希少価値性が増していきます。
企業がマイニング事業への投資に意欲的なのは、将来的な価格の値上がりを期待してのことです。ビットコインの価格はボラティリティが非常に高く、短期的な値動きに注目が集まりがちですが、長期的な目線で市場に参加しているマイナーも多く存在することも、市場動向をうかがう上で注目するべき点なのではないでしょうか。
引用元: ビットコインニュース
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