Binance、自社ICOトークンを活用した投資ファンドを立ち上げる
大手仮想通貨取引所のBinanceは、独自トークン「BNB」を活用した1100億円相当を運用する「Social impact fund」を組成した。ブロックチェーン関連スタートアップに出資を行っていく。ファンドは10段階に分けられ約110億円ずつBinanceが資金を捻出していく。
Binanceは運用資金の一部を20のパートナーに出資し、ファンド・オブ・ファンズを組成するとしている。パートナーとして選定するのは運用額が100億円を超えるファンドで、Binance Labが審査を行う。BNBを用いて投資を行う計画だ。
ファンドを運営するBinance LabのElla Zhang氏は、すでに出資を開始していることを明かしている。最初のプロジェクトは、ブロックチェーンを活用したライドシェアプラットフォームのKuaidi Dacheだ。
仮想通貨業界では取引所が独自にトークンを発行し資金を集め、そのトークンを取引所以外で使えるようにする動きが加速している。
シンガポールを拠点とするHuobiも、独自トークン「HT」を含んだ複数の仮想通貨のパフォーマンスに連動するHoubi10を発表した。Houbi10にはHT、BTC、EOS、ETH、BCH、XRP、IOST、LTC、ETC、DASHが含まれる。
Houbi10の指数におけるウェイトの振り分け上位は、HTが29.3%、BTCが23.1%、EOSが17.3%、ETHが10.9%となっている。仮想通貨の市場価値が高い順に、振り分け率が高くなるわけではないようだ。HTのウェイトが大きいため、HTのボラティリティがHoubi10に最も大きな影響を与える仕様となっている。
独自トークンを発行した取引所は、トークンの価値を上げるためにユースケースを増やそうとしている。ユースケースが増えることで需要が高まり、価格は上昇していくだろう。
また価格が上昇することで、取引所はさらに投資を増やしビジネスを拡大することができる。取引所のトークンの発行は、取引所自身と投資家の両者に利益を生み出すビジネスサイクルを作ることができるだろうか。
Coindesk
[Bitcoin.com](Huobi Creates Its Own Cryptocurrency Exchange-Traded Fund (ETF)
)
引用元: ビットコインニュース
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