ビットコインキャッシュのマイナーが開発者への報酬を検討
ビットコインキャッシュ(BCH)のカンファレンスが19日に香港で行われ、開発者への報酬に関する意見交換が行われた。マイナーがマイニング成功時に受け取る報酬の1〜5%を支払うなどの提案があった。
海外仮想通貨メディアのCoingeek主催で行われた今回のカンファレンスでは、BCHを支持する複数のマイナーが集まり、その中にはビットメインのジハン・ウー最高経営者(CEO)の姿もあった。
仮想通貨のプロトコル開発者は、ネットワークのメンテナンスを行い発展を促す重要な役割を担っている。しかしオープンソースプロジェクトであるため、開発者はネットワークから直接利益を得ることはできない。
マイナーはネットワークからマイニング報酬を得ることができるため、開発者へ報酬の一部を分配しようとしている。ビットメインのAntpool、BTC.top、ViaBTCなどを含んだ大手マイニングプールの代表者が、開発者への報酬方法について話し合った。
現状のネットワークのシグナリングを通じた投票システム同様、マイニングプールの投票によってプロトコルの変更提案を行った開発者への報酬の支払いを決定する。75%を超える合意が得られれば、報酬が支払われるような仕組み作り目指していくようだ。
できるだけ多くの開発者を惹きつける狙いがあるBCHのコミュニティだが、マイナーからの開発者への意図的なインセンティブ作りは、コミュニティ内のパワーバランスの中央集権化を促す危険性も孕む。マイナー主導で報酬が支払われるようになれば、マイナーの意向がネットワークに強く反映されるようになるため、プロジェクトのガバナンスに歪みが生じる可能性がある。
引用元: ビットコインニュース
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